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★タイトル (GSC ) 96/ 9/22 0:11 (125)
2 軍歌 (続き)
★内容
『日の丸行進曲』(哀調を帯びた長調)
母の背中に小さい手で
振ったあの日の日の丸を
遠いほのかな思い出と
胸に燃え立つ愛国の
血潮の中にまだ残る。
(助詞の記憶違いがあるようだが…。)
『愛馬進軍歌』(軽快な長調)
国を出てから幾月ぞ
共に死ぬ気でこの馬と
攻めて進んだ山や川
取った手綱に血が通ふ(通う)
昨日落としたトーチカで
今日は仮眠の高いびき
馬よぐっすり眠れたか
明日の戦は手ごわいぞ
慰問袋のお守りを
掛けて戦ふ(戦う)この山河
……
……
(このように、文語体の歌詞も多かった。)
『愛国行進曲』(歯切れのよい長調)
見よ東海の空明けて
旭日高く輝けば
天地の精機はつらつと
希望は躍る大八洲
オオ晴朗の朝雲に
そびゆる富士の姿こそ
勤皇無血揺るぎなき
我が日本の誇りなれ。
(2番と3番は断片的にしか覚えていないが、軍国主義時代の歌として、詩・曲共
に特に優れた作と言ってよい。)
『父よ貴方は強かった』(早い八分の六拍子の単調)
父よ貴方は強かった
兜も焦がす炎熱を
敵の屍と共に寝て
泥水すすり草を噛み
荒れた山河を幾千里
よくこそ撃って下さった
夫よ貴方は強かった
骨まで凍る極寒を
……
……
よくこそ勝って下さった。
(八分の六拍子を速く演奏すると、あたかも付点音符入りの二拍子のようになり、
『父よ貴方は強かった』は、そうした曲の好例である。)
余談になるが、戦時中にこんななぞなぞがあった。
「双葉山が牛乳配達の人にぶつかって転んだそうだ。その時双葉山が歌った歌は?」
答は、『チチよ貴方は強かった…』
ちなみに、当時は双葉山の現役時代で、他に私は、羽黒山・佐賀の花・柏戸が好き
だった。
軍歌にはまだまだ沢山ある。
朝だ夜明けだ潮(うしお)の息吹
グンと吸い込め若さだ意気だ
……みなぎる力
海の男の艦隊勤務
月 月 火 水 木 金 金。
(土曜日も日曜日も返上して、お国のために身を粉にして働こう という意味であ
る。)
天に代わりて不義を討つ
忠久?無双の我が兵は
歓呼の声に送られて
今ぞいで立つ父母の国
勝たずば生きて帰らじと
誓ふ(誓う)心の勇ましさ。
(「天に代わりて不義を討つ」というのもすごい。)
拝啓 ご無沙汰しましたが
その後ますます元気です
上陸以来今日までの
鉄の兜の弾の痕
自慢じゃないが見せたいな。
青少年向けの歌にも色々あった。
勝ち抜く僕ら少国民
天皇陛下の御ために(おんために)
死ねと教えた父母の
赤い血潮を受け継いで
心に決死の白襷
掛けて勇んで突撃だ。
本土空襲が激しくなってきて、次のような歌も作られた。
鳴ってる鳴ってるサイレン鳴ってる
走れよ知らせに隣組
守れよ持ち場をがっちりと
敵機は一機も入れないぞ
お国の空へこの空へ。
(文中の記憶違いや文字違いはお詫びする。)
[1996年3月2日 竹木貝石]
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