AWC 来ることのない夏休み         泰彦


        
#273/1336 短編
★タイトル (BWM     )  94/ 7/14  19:25  ( 20)
来ることのない夏休み         泰彦
★内容
 僕はイライラしていた。
  せっかくの夏休み、楽しくなるはずだった。
 しかし、わずか2日を過ごしただけでそれが不可能であることを
僕は悟らずにいられなかった。
 毎日「勉強しろ」という親。
 そのうるささに閉口して部活へ行けば、高校生活も2年目に入り
だらけきった部員たち。
 夏休みだというのに、日曜日以外は毎日学校へ行かなければなら
ないというのは、こんな状況の中では拷問に等しい。
 この夏休み、僕は何を楽しみに暮らしていけばいいのだろうか。
 そして、一体なんのための夏休みなのだろうか。
 もはやすべてが空しく思えてくる。

 そして彼はこの日何十回目かのため息をつくのだった。
 彼は知っていた。
 しかしそれを認めたくなかった。
 彼が腹を立てているのは、そんな状況に対して何の行動もおこさ
ない自分だということを。

(by篠原 泰彦:BWM24499)




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