AWC 詩篇 空中の書5      直江屋緑字斎


        
#287/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (QJJ     )  87/ 8/29  12:11  ( 17)
詩篇 空中の書5      直江屋緑字斎
★内容
<声の届かぬ部屋T 16行>

   声の届かぬ部屋T

魂と肉体を分つ術を用い
窖(あなぐら)の中で修練する
静止しているものに
命を吹き込み
禁断の音楽に耳をすます
数億の眼と失笑
涸(かわ)いた岩肌をたどり
亀裂の中に這入り込む
見えざるものが見え
暗い危険へと下降する
知りうべきはいま
風に揺られて
死の床のぬくもりを




前のメッセージ 次のメッセージ 
「CFM「空中分解」」一覧 直江屋緑字斎の作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE