AWC 捜査の彷徨、もとい、方向   永山


        
#1794/3621 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/05/16  14:45  ( 33)
捜査の彷徨、もとい、方向   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「さまよう刃」初回無料放送を録画視聴。ネタバレ注意です。
 原作は東野圭吾の同名小説。例のごとく未読なのですが、代わりに?映画版「さまよ
う刃」を観たことがあります。そちらの方は寺尾聰主演でした。本ドラマの主演は竹野
内豊。映画版では寺尾聰を追う刑事役をやっていたとのこと。
 脱線しますが、竹野内豊は地上波で現在放送中の連ドラ「イチケイのカラス」の主役
ですね。同シーズンに放送される連続ドラマの主要出演者は、なるべく被らないように
するのが業界の習わしになっている、みたいな話を聞いた覚えがあるのですが、地上波
と衛星放送という風に違っていたら問題ないのかしらん。新型コロナ流行の影響を受け
て放送予定がずれ込んでやむを得ず、なんて可能性もありそうですが。
 それはさておき、内容の方を。大まかに言えば、高校生の娘を未成年の男連中(二人組
プラス巻き込まれた一人)に殺された父親が復讐を果たそうとする話。
 この犯人達が救いようのない悪、とてもじゃないが更生は見込めない輩として描かれ
ており、おかげで主人公に思う存分肩入れできます。(^^;
 いくつかの偶然が重なって、この第一回で父親が犯人の一人を殺すことに成功するの
ですが、その時点では父親はまだ復讐を果たそうなんて考えていない段階。にも関わら
ず、殺害に至る心情がよく理解できる。このタイミングならいきなり殺そうとしてもま
ったく不自然じゃない。見事な構成、段取りでした。
 ただし、細かいところでいくつか気になる点があったのも事実。たとえば、上に上げ
た復讐場面は真っ昼間のボロアパート(廃屋に近い?)なんですが、殺される犯人の男
はやたらと喚いており、近くに人がいれば絶対に気付くだろうというレベル。実際に
は、誰も気付かないんだから、近くに人はいなかったと思わざるを得ないんですけど、
ややご都合主義的な展開という印象を受けました。
 まあそういうのはいくらでも修正が効くからいいんです。これでいいのかなと疑問に
感じたのは、携帯端末の位置情報の扱い。扱いというか、扱われていないのが疑問なん
ですが。最初に主人公の娘が行方不明になって、その捜索に娘の携帯端末の位置情報を
調べようというくだりが出て来なかったと思います。その後、娘が遺体となって発見さ
れたあとも、携帯端末は身に付けていなかった(犯人の一人が持ったまま)ので、当然
位置情報の取得を試みるものだと思うのに、これまたノータッチ。今の時代に調べない
なんてことがあるのか、調べているけれども遺族には伝えていないとか?
 映画版ではその辺の扱いがどうなっていたのか、記憶にない(汗)。機会があったら
映画版を見直したいし、原作小説にも当たってみたいところです。

 ではでは。





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