AWC マッチしたタイトル   永山


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★タイトル (AZA     )  08/08/28  20:09  ( 36)
マッチしたタイトル   永山
★内容                                         08/08/28 20:33 修正 第2版
主人公の名前を題名に>
 日本の作品を、がんばって思い浮かべてみるに、『姿三四郎』『鬼龍院花子
の生涯』『風の又三郎』『セロ弾きのゴーシュ』……えっと、『坊ちゃん』や
『吾輩は猫である』だって主人公名みたいなものですし、あと、『杜子春』に
……『怪人二十面相』。

 日本だけが特別に少ないというのが事実かどうか、統計を取って検証する必
要があると思いますが、言われてみると確かに少ない気がしますね。

 その辺りを解説したサイトがないか、ざっと検索してみましたが、文学的伝
統とかヒットの法則とか主人公の名前を覚えてもらうためとか、色々と語られ
ているものの、詳しい解説は見付けられないでいます。
 いくつかのサイトを見て、私がなるほど面白いと思ったのが、シェークスピ
ア作品には主人公の名を付けた物が多い、という記述です。
 ということは、西洋物に主人公の名を題名にした作品が多いとすれば、それ
はシェークスピアの影響が大きいのかも? 意識的にしろ、無意識にしろ、シ
ェークスピアにあやかりたい気持ちが、題名に表れる……。
 ちなみに、日本の漫画にタイトル=主人公名が多いのは、手塚治虫の影響だ
という記述もありましたが、これは牽強付会の感が強い。欧米の漫画にだって
多いんじゃないかな。

 ここから追記。夕食を摂りながら考えてみました。

 私の推測は、以下のような感じ。
1.小説の題名に主人公の名前を付けても、漠然としていてイメージが湧かず、
 通常はマイナスになる。だから、絶対数を見れば、主人公の名前を題名にし
 た作品は少ない。
  にも拘わらず、題名に敢えて主人公の名前を付けているなら、それは作家
 にとって自信作である場合が多い。結果、世間の好評を得る割合も増える。
2.外国の作品は、翻訳というハードルがある。そのせいもあり、現地で評判
 になった作品を優先的にチェックし、日本に紹介する(出版権の値段も関係
 してくるでしょうが)。
3.上記の二点を考え合わせると、(日本に紹介される)外国の作品には、題
 名に主人公名の付いた物の割合が多くなる。

 ではでは。「椿三十郎」も浮かんだが、これは小説じゃなく映画だった。





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