AWC や・ま・だ・し   永山


        
#2486/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  04/11/12  17:39  ( 24)
や・ま・だ・し   永山
★内容
 談知さんの『小説家とエッセイスト』を読んで、言葉について感じたこと。
 この作品で特に多用されている語の一つに、「やはり」があります。八箇所
に使われていました。ちなみに「やっぱり」は一つ。
 四百字詰め原稿用紙で四枚ほどのエッセイに、同じ表現が八度も登場すると、
普通なら気になって読みにくい。少なくとも私はそうです。
 ところが、本作ではほとんど気にならなかった。読み終え、保存する段にな
って、「やはり」が一度に三つほど目に飛び込んできたため、数えてみようと
思った次第。
 元々、談知さんの文章には「やはり」が多く、慣れたのかと考え、本作の前
までに連日UPされた三十四編をチェックしてみると、十二箇所に登場(なお、
「やっぱり」は七箇所)。およそ三編に一つで、決して多いとは言えない。
 技術故気にならないのかというと、そうでもないようで、本作にて同じく八
箇所で使われる「まあ」には、引っかかりを覚えました。
 ひょっとすると、「やはり」は文脈に即した形で使われることがほとんどで
あるのに対し、「まあ」は感覚的に用いられる(換言すれば、仮になくても文
意は変わらない)のが、私の感じた差につながったのかも……。
 ただ、そうだとすると、同じく談知さんのエッセイで多く見られる「だから」
や「しかし」は、結構気になる場合が多いってことが、説明できない。何でだ
ろう?

 エッセイは、喋り言葉として心地よいと、同じ語が頻出しても気にならない
のかな。

 ではでは。





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