AWC 執刀医の失当   永山


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#765/3613 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  19/01/27  20:36  ( 47)
執刀医の失当   永山
★内容
 WOWOWのドラマ「孤高のメス」第二回放送を録画視聴。ネタバレ注意です。
 胆石患者を野本が胃けいれんと誤診し、緊急手術をする。大量出血を伴ったが、どう
にか手術は終了。ところが時間が経って患者が苦しみ始め、黄疸の症状も出る。再検査
してみると、手術のやり方が甘く、癒着を起こした挙げ句に胆道を塞いでしまっている
恐れが。すぐにでも手術すべきだが、野本は何だかんだと理屈をこねて、執刀せずに薬
などで納めようとする。再手術となると、自身のミスを認めることになるためだ。
 大量出血の件を口止めされていた看護師の翔子(大川町長の娘)は、どうしても気に
なり、当麻に伝える。事態を把握した当麻だが、野本は当麻のサポートを受けるのを拒
否。繊細なオペになるので、気心の知れた者が助手でなければならないと言い張る。や
むを得ず、病院長は近江大学に連絡し協力を仰ぐ。そこで派遣されてきたのが実川。実
川が主導的立場になって手術が始まるが、サポート役の野本が使い物にならないのを目
の当たりにして、手術を見学していた当麻と交代するよう命じる。実川と当麻はあうん
の呼吸で見事に手術を成功裏に終わらせた。
 これにより実川は当麻の実力を隠しし、近江大病院の卜部教授に彼を引き抜くよう提
案する。だが、卜部は実川に生体臓器移植をさせたくないし、野本を送り出した手前、
当麻を代わりに大学に迎えるのは憚られた。折衷案として、非常勤講師として近江大に
来てくれと誘われた当麻は、二つ返事で引き受ける。そのことを野本に逆恨みされる
が、意に介していない。ただ、近江大出身ながら当麻に付いている青木は居心地が悪く
なっていた。
 数日後、娘の結婚式を控えた病院の食堂のおばちゃん・キヨが、雨の夜道でバイクを
運転中に転倒、トラックにはねられた。担ぎ込まれて来たキヨを診た当麻は、その臓器
損傷のひどさに愕然としながらも手術を行い、どうにか延命させるが、このままでは保
たない。五分の一になってしまった肝臓を移植できれば助かる可能性はある。折しも、
脳死状態になった患者が出た。当麻は院長に肝臓移植を提案するも、社会的コンセンサ
スが得られていないことを主な理由に頑なに反対されてしまう。その後、容態の急変し
たキヨは当麻の努力の甲斐なく、亡くなった。
 一方、近江大病院では、重度の胆道閉鎖症を負った空也少年を治すべく、実川が両親
に外国での移植手術を勧めていた。費用を調達するための募金活動等で力になってくれ
る支援団体も紹介したが、両親はしばらくしてとても実現できそうにないので、国内で
の治療に切り替えられないかと言ってきた。それを聞いた実川はしばし考え、切り出し
た。国内での生体肝移植をやれば助かる。ご両親のどちらかの肝臓の一部を、お子さん
に移植するのです、と。
 ――以上が第二回目の粗筋でした。予想以上に怒濤の展開。初回でいい味を出してい
た食堂のおばちゃんが、まさかこんな形で退場するなんて。
 当麻と実川が互いを信頼する関係になって、やがて国内での臓器移植手術w実施する
までのレールが敷かれるのは、文字通りの既定路線でしょうが、思ったより早く、手際
がいい。その過程で当麻の方に苦難が降りかかるのも、やはり王道パターンでしょう
が、非常に分かり易くてよい。専門用語の解説がほとんどなく、出しっぱなしなので、
ストーリーはこれくらい分かり易くしてくれるのが、バランスが取れてるってことかな
(苦笑)。
 初回で気になった演技のレベルは、解消されてきた気がしました。観ているこちらが
慣れただけかもしれませんが、それならそれで二回目にして慣れさせるってのは凄いの
かも。キャラクターの中では、野本がエゴ丸出しで、全然共感でいないんだけど、悪役
をいい感じで務めてるなあ。医者に向いてないよあんたってレベルなんで、彼の側に付
く病院スタッフの神経が分からん(笑)。

 ではでは。





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