#766/3612 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 19/01/28 20:47 ( 31)
奇異な一致 永山
★内容
日本テレビ系で放送のドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」第二話を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
レギュラー陣の個性がはっきりしていて、感情移入がし易い。各登場人物の属性をい
かにもな説明で済まさず、なるべくストーリーの中に織り込もうという努力が見られる
のもよい。
その上で、キャラ作りで首を傾げてしまうのが、前回も言及したヒロイン(というか
主人公黒川拓の相棒)である和倉楓の描き方。今回も黒川が光の反射に早くから着目し
ているのに、依頼案件に無関係だとして切り捨ててる。アリバイが焦点の一つなのだか
ら、どう考えたって太陽光の反射は重要だと気付くものではないのか。少なくとも検証
する価値があるということを、直感的に理解しなければいけない。それなのに切り捨て
るというのは、黒川の着眼の凄さを強調するよりも、和倉の頭の固さを強調しているだ
けになっているのでは。この「主人公の発見を相棒が切り捨てる」構図は、通常は温存
して、本当の意味で盲点を突くような素晴らしい気付きのアイディアが作品にあるとき
にこそ使わなくちゃ。
他に気になるとしたら、今回も実際に報じられた事件のネタをほぼそのまま使ってい
る点。元ネタになる本が実際の事件を記した物なんでしょうから仕方ない側面はあるに
しても、多少は工夫や捻りを加えて見せてほしい。折角面白い出来映えなのに、視聴者
が元ネタを知っていたがために事件の謎が謎でなくなり、面白さを減じてしまう恐れが
ある。
色々注文を付けたくなるのは、楽しく見ているからで、本作の場合、期待の裏返しで
あります。
実際の出来事を元ネタにしたドラマといえば、同じ日本テレビ系で二〇〇九年に放映
された「キイナ」があったのを思い出した。同局の謎解き?情報バラエティ「特命リ
サーチ200X」が主なネタ元で、「特命リサーチ」が人気を博していたことあって観
た覚えがある。内容はほとんど覚えてませんが、謎解きがほぼそのまんまなのに加え
て、ストーリー自体が単調に感じてしまい、早々に離脱した記憶が。「イノセンス」は
そうならないように、早くオリジナルネタか、少なくとも有名でないネタを投入してほ
しい。
ではでは。