#7171/7701 連載
★タイトル (CKG ) 99/12/ 7 10:41 ( 34)
@コラムbP08 国民は定数削減を望んでいない ヨウジ
★内容
小渕政権は、「国民が苦しんでいるなかで、国会のみが安穏としていられない。
定数削減は自らの身を切ると言う印象的な出来事だ。」(自由党、西田 猛氏)
という耳当たりの良い口実で、今国会での衆院比例区定数を20削減する法案を
通そうとしているが、国民はこれを望んでいない。中選挙区制に戻すには今から
政権に入って置いた方が良いと言って自民党と連立を組んだ公明党までもがこれ
に賛成するのも筋が通らない。連立を組む前に選挙制度について各党間で話し合
いが行われた時に自民党幹部は「まだこの選挙制度になってから一度しか選挙を
行なっていないから制度の良否は分からない。各党間の調整に時間が掛かるし、
もう一度やって見てから見直しを行なおう」という意味のことを言って問題を先
送りしたはずだ。これを数合わせのために民意を無視して自由党という1政党の
意向を鵜呑みにして強行するのでは筋が通らない。
国民は政治に対してやる方ない不満を持っており、その理由は自らの願いがま
ったく政治に反映されないからだ。そしてその根本原因は政・官・財・業の癒着
体質が一向に改まらず、選挙による民意の反映が正しく行われないからだ。金権
選挙により民意が大きく歪められているからだ。無党派層が過半数を超え、最近
の世論調査によると更にこの政党離れの傾向が強まっていることが明らかになっ
ている。資金規制法の強化を行なうことは勿論、この選挙制度についても各党間
で十分に話し合い根本的に見直すべきだ。そうした議論もせずにリストラを口実
に中小政党の存続基盤になっている比例区だけを削ることは国民無視も同然だ。
旧態依然癒着まみれの保守の暴走を止められるのは良識ある中道・左派政党だけ
であり、また同時にこれらの政党が弱者や一般国民の代弁を行なう。これらの良
識ある政治勢力を選挙制度によって無理やり潰すことは今度の政治改革を潰すの
と同じだ。癒着政治を打破しない限り財政再建はあり得ないし日本の未来はない。
国民の意向が政治に反映されるのは国民の代表が国会に送り込まれるからだ。
物事は一人の偏った頭の中では決められない。様々な分野の様々な能力を持った
様々な立場の様々な性格の人々の考え方を合わせることにより初めて完全なもの
となる。国会において十分な議論を行ない、説明義務を果たし、正すべきことは
正して行くのが民主主義だ。小選挙区における選挙段階で過半数の民意を切り捨
てることでは民意は正しく反映されない。そういう意味で今回の自由党の発案に
よる定数削減は民意の反映を無視したものであり国民は望んでいない。
ヨウジ