#4739/7701 連載
★タイトル (MEH ) 96/ 8/13 1:15 ( 54)
完狂堂日記(8月12日)
★内容
●夜霧にむせぶしねまにあ
下北沢ヨタ夫「独立記念日って事で今後はウェ
ブ頁も雑談のネタとしていくのも悪くないね。えー本日は『ハワイ・マレー沖海戦』
なんですがね」
マスター君島「山本嘉次郎監督作品、42年東宝。この映画の見所は、なんつーても
円谷英二の特撮ですわな」
ヨタ「これビデオ発売されてないんだよね。貴重だから思わず録画しちまった。でも
ビデオって、オレ体質的に管理出来ないんだよなあ……。映像資料として、ろくに機
能してねえの。基本的にはVHS・120分テープを3倍速にして、映画何本かを1
本のテープに録画するもんだから(これが問題なのだ)、どこに何が入ってるんだか
、もーさっぱりわからん。VHSってダメだと思う、かさばるし。こうなったら一念
発揮して、8ミリビデオに乗り換えようかなあ」
君島「8ミリはまあなあ、確かに良いかも知れない。録画可能なDVDとか出たら有
り難いんだけど、まだ先の話だからな」
ヨタ「さて作品の感想だが。国策映画とはいえ、出来がいい。この『ハワイ……』を
観て戦地に赴いた人々もいるわけだ。こないだの『きけ、わだつみの声』みたいな、
うわべだけの反戦映画より、よほど作品としての価値はある」
佳美「では、あちしは『八月十五夜の茶屋』について述べましゅ」
君島「56年米、マーロン・ブランド、京マチ子。占領下の沖縄が舞台で、しかもそ
の描写が、なんかベトナムみたいなんだよなー。驚きの映像世界」
佳美「沖縄じゃなくてOKINAWA。ほんと、ベトナムみたいなの。でさあ、原住
民に民主主義を説くアメリカ人の図というのが、なんかイロイロ考えさせられたぞう
」
君島「作品としては、全然悪意がないんだろうけどね……。それこそ、愛に満ちた作
品なわけだ。沖縄にきた米軍将校が芸者と恋に落ちるって話。オリエンタリズムとか
異国情緒を描きたかったんだろう」
佳美「これを観ていて連想したのが、大作『ダンス・ウィズ・ウルブズ』。こっちも
WASPどもの思想が、何か鼻について嫌だったけどな。構造が一緒なんですわ。主
人公は善人なんだけど、それと同一化しようとする観客どもは決して善人ではない。
インディアンを虐殺し、小学生の女の子をレイプするんだ、ヤツらわ」
ヨタ「ううむ、オレはそこまで考えて観なかったけどな。沖縄の風景があまりにもス
ゴイんで、驚いただけです(笑)」
●企業なう(シェアワールド用)
マルダグ=ルフト社会社案内
創業(キャスパ暦)7781年から一貫して、私たちは個人向け宇宙船の開発にいそ
しんでまいりました。マルダグ=ルフト社のポリシーは、「セーフティ・スペースク
ルージング」。宇宙航行に最も大切なのは安全面であると、私たちは考えています。
様々な障壁を想定した設計。突然の磁気嵐、強烈な放射能に負けない機体を作り続け
ています。私たちは、いま話題のFTL(ファースター・ザン・ライト)通信技術を
確立しました。恒星間貿易に不可欠なFTL通信はいま、様々な用途に使われていま
す。マルダグ=ルフト社のスペース・シップが、あなたのスペース・クルージングの
良きパートナーとなることを願ってやみません。
プレジデント&CEO
エドワード・スミス
若者に人気、スポーツタイプ宇宙船「シャーリー」。家族向けの大型宇宙船「ギャロ
」。お近くのマルダグ=ルフトのディーラーまでお越し下さい。