AWC お題<水底の天使     クーバチャイ


        
#263/1336 短編
★タイトル (SKH     )  94/ 7/ 5  22:46  ( 42)
お題<水底の天使     クーバチャイ
★内容

 九州は福岡の田主丸町には、「水底の天使」についての伝説がある。
こいつは、頭に皿を持ち、背中には亀の甲らのような物をしょって
手足の水掻きで器用に泳ぐという。鳴き声は「ケケケケケ」または
「キュリキュリキュリ」だそうだが、人間の言葉も操るという。
アーメン。

 水底の天使の生態は、かなりの部分までその伝承により解明されている。
好物:キュウリもしくは、しりっこだま
趣味:キュウリもしくは、しりっこだま
今一番欲しい物:キュウリもしくは、しりっこだま
好きな女性のタイプ:キュウリもしくは、しりっこだま
SEX:週3回

以上

 その他の不確かな伝承の中には、
「たんぼの畦道で相撲を挑んでくる」
「ピクルスは嫌い」
「頭の皿が乾くと、力が出なくなる」
などもあるが、このような伝承はオカルトと位置づけられている。

 さて、ここまで話すとこれがカッパの伝説と非常に酷似している事に
お気づきではあるまいか?。
そう、これはカッパである。にもかかわらず、田主丸町では何故カッパ
が「水底の天使」として語り継がれてきたか、それにはこんなエピソー
ドがある。

西暦1545年夏、時は戦国時代。田主丸町にやってきたバテレンの宣
教師(たぶんザビエル)が、田主丸の村人に向かってたどたどしい日本
語で説教をしていて天使について語り始めたところ、その説明が上手く
行かず、ジェスチャーを交えて説明をしたところ、村人の作吉さん
(28歳♂)が早合点して、昨晩しとめたカッパを持って
「こればい、これ」と、皿を割られたカッパの死体を引きずりながら
現れたところ、ザビエル神父は厳かに胸に十字を切った後、白目を剥い
て昏倒したという。その時、激しく頭を小石にぶつけ今もその傷跡はザ
ビエルの頭蓋骨に残っている。それからザビエルは狂ったように日本で
布教活動につとめたという。
 ザビエルの置きみやげである「水底の天使」はこの年、田主丸で大量発生し、村人達
は手に手にトンカチを持ってかわやに入ったと言う。
アーメン。





前のメッセージ 次のメッセージ 
「短編」一覧 クーバチャイの作品
修正・削除する         


オプション検索 利用者登録 アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE