AWC いきなり名場面(1)    みやび☆ゆきの


        
#2931/3137 空中分解2
★タイトル (XDH     )  93/ 2/28   0:57  ( 70)
いきなり名場面(1)    みやび☆ゆきの
★内容

 どもっ、はじめまして☆今回、私の大親友が片手間に書いていた小説を
かっぱらって、掲載してしまいましたぁ〜!(事後承諾の形で・・・)
なを、この文章は、某ゲームをしている時に思い浮かんだ話だそうです。
このお話しの感想・その他が有る方は、XDH47976まで、メールでも
下さい。彼に、責任を持って返送いたしますので・・・・・。


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「ダレス、世界を・・・その・・手・に・・」

「約束しよう。」

 ダレスの言葉に、黒髪の少女は満面の笑みを浮かべ、静かに、消えていった。
封印の水晶を砕かれ、呆然としていた剣士は我に帰り、腰の剣を抜いた。
「封印する事で許してやろうと思っていたが、封印できぬ以上、この光の剣で私自ら
地獄に送ってやる!」

 ダレスは腰から剣を抜き頭上に振り落とされる“光の剣”をはじく。
 ダレスの手に握られているその剣は、刀身が黒くそれを見つめる者に破壊衝動を引
き起こさせる。“暗黒の宝剣”、光の剣と対局に位置する剣。
「ファース・・・貴様死ね!!」

 光の剣士と闇の君主、最後の決戦。
 ファースが仲間に叫ぶ。
「皆は12将を頼む。手出しさせるな!!」
 ダレスが命令する
「ザクハール!雑魚はお前達に任せた!!」
 それぞれが、光と闇の者達が自分の信じるものの為に、戦い始めた。

 ダレスとファースは戦いの場を、王の間から大広間へと移していた。
「また一段と力をつけたようだな、ファース。」
 剣を交えながらダレスが話しかけた。
「貴様を・・・殺すためになァ〜!」
  吠えながら、剣を弾く。
 光の剣が空を切り、ダレスが数歩後退する。

「ファース、私と組まぬか?」
「なっ!?」
 突然の問にファースは動きを止める。
「貴様の力を私に貸せ!共に真に平和な世界を築こうではないか。」
 真に平和な世界を築く。それはダレスの望み。
 しかし、ファースにはその言葉を受け入れられない。愛する者を奪った奴の言葉
など、信じられない。

「ふざけるな!貴様が平和だったこの世界を戦乱の渦に巻きこんだんじゃないか!
それを真の平和だと、ふざけるな!」
  激情にかられ剣を振るうファースに、ダレスは諭すように語りかける。

「違うぞファース。この世界に真の平和など、元々なかったのだ。」
「寝言を言うな!」
 光の剣を振るう。
「貴様こそ目覚めろ。人間が主導権を握る限り真の平和は訪れないのだ。」
 ほんの少し動いてかわすダレス。
「違う!人間は人を愛し、そして平和を愛するんだ!!そんな人間だからこそ、真の
平和が築けるんだ!!」

 ファースが光の剣士としてではなく、“人”として叫んだ。

「フン!人間は己にないものを求めるのだ、愛だの平和だのと軽々しく口にするのが
その良い証拠だ。」
「ちがう!」
 ダレスは語り続ける。

「現に歴史が証明している。人は人と争い、そして・・・世界をも破壊している。」
嘲りを含んだ声。
「そんな人間どもに、果たして真の平和など創れるかな?」
「創れる!今はダメかもしれない・・でも、いつか人はそのことに気付く時がくる。
そう、人は変われる!!」




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