#1601/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (FQF ) 89/ 6/ 3 8:44 ( 43)
思い出にラヘ゛ンタ゛ーのリホ゛ンかけて3 三才野菜
★内容
家に帰ってからよくよく考えてみると(考えるまいと思ってもどうしても考えてし
まう物なのさ。)どうもあれはまずいんじゃないかという気がしてきた。ひしひしと
。
高田はあたしがあいつを避けてるのに気が付いてる。それで「そんなことない」っ
て打ち消して、その応答が「そっかなぁ」っていうことは信じてないってことでしょ
。
それじゃまるであたしが高田を嫌ってるみたいじゃないの。そんな誤解は困る。
いくら気恥ずかしいからって、そんなのは嫌だ。うん。
でもだからってどうすればいいのかさっぱり判らない。あたしとしては今更会うな
ほんとにもう、どうすればいいんだろう。
あまりは、ひたすらぎくしゃくしたまま過ぎてしまった。
そりゃ、話はする。反省会なんかでどうしても口を聞かずにはいられないから。
でもやっぱり他人行儀だった。全然知らない人みたいに。
これでいいんだ、って自分に言聞かせながら心のどこかであたしはとっくに後悔し
ていた。
「…とうとう終わっちゃったね。」
「早かったよね、一ケ月なんて。」
「やってる時には長かったけどね。」
全然上の空で打ち上げコンパの話をしながらあたしは目の端で彼を探していた。
彼、高田正治を。
と。
め、目が、会ってしまった。あ、あ、あ、そらせないぃぃ。
かぁーっと顔に血が昇るのが判ってしまう。あ、やだ、こっちくるぅ。
わーん、お願い、やめてぇー。来ないでー。
「今西さん、ちょっと。」
何だか怒ってるみたい。声が硬い。
ついふらっとついてってしまったけど。何を言われるのか、不安ばかりつのる。
「あの…さ。」
「なに。」
反射的に言ってしまって、少ししまったと思う。これじゃまるで喧嘩うってるよう
なものじゃないの。
「あのさぁ、今西、何をそんなに怒ってる訳?俺なんか悪いことした?」
「別に。」
「別にじゃないだろう。実習中ずっと俺のこと避けてたろう。」
「そんなことないってば。」