AWC らしさが乏しい   永山


        
#3573/3601 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/08/03  21:30  ( 32)
らしさが乏しい   永山
★内容
 スカパー!開放を利して、チャンネル銀河で放送の松本清張ドラマ「影の地帯(二〇
一五年版」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 うーん。原作小説の感想レビューをあさると、「駄作」と断言しているものもありま
したので、この場合原作よりも映像作品が面白くなることはあるまいと、ある程度承知
の上で観てました。まあ、実際、つながりがよく分からないまま話が進んでいった。
 主人公の新聞記者が、同僚の女性記者が死んだ件を、根拠も理屈もなくいきなり「他
殺だ」と断言して、独自に捜査開始。その過程で用いるのは、旧式のフィルムカメラ
で、どうやら直前に女性記者からもらったフィルムを使いたい、つまりは弔い合戦の意
味を込めているみたいですが、いちいち現像しないと確認できないため、時間を食って
いる。
 主人公の先輩で元同僚のゴシップ記者が襲われ、あたかも死んだように描かれる。終
盤、これが助かっていたと判明し、救い出されたゴシップ記者の証言を証拠として、犯
人確定。ただ、その証言の元となる手掛かりを得るシーンが、ゴシップ記者が襲われた
あと運ばれる際のもので、何らヒント映像として示さないまま、解決のくだりでいきな
り出て来る。手掛かりが手掛かりとして機能していない。
 犯人側は遺体の処理にトリックを用いたみたいなんだけど、はっきりしない。結局、
切断してからコンクリート詰めにして、湖に沈めたってこと? どこがトリックなんだ
と問いたいレベル。行方不明事件が起きているのだから、湖なんてかなり早い段階でさ
らいそうだし。
 被害者の大学教授は、犯人が白状する段になって、悪人であることが唐突に明かされ
ます。そこはまあ視聴者・読者に向けて伏線を示せというのは厳しいかもしれません
が、そもそも金を渡せと脅してきた教授をその場でどうにかしようとするから犯人のお
膝元で犯行に及ぶことなっちゃってる。要求に応じたふりをして別の場所で後日合う約
束を取り付け、それから犯行に及ぶ方が何かと都合がいいだろうに。
 他にも、手こぎボートを手こぎボートで尾行して、気付かれないってあり得るのか?
とか、犯人は女性記者が重要な証拠となるSDカードを預かっていることを知らないは
ずなのに女性記者の遺体からSDカードが見付からないとか、犯人と大学教授の間でト
ラブルがあったことは知られているのにまともに調べていない(犯人の一人が刑事だか
らというのもあるのでしょうが限度ってものがある)といった難点が多い作品でした。
 どこまで原作に忠実なのか知りませんが、ドラマはがっかりレベルでした。

 ではでは。





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