#2265/3619 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/06/26 22:36 ( 32)
努力型探偵か天才型探偵か 永山
★内容
『砂の器』における和賀英良に容疑を向けるきっかけ。
“映画館の写真”については、数ある可能性の中の一つで、刑事が執念深く追った結
果、これが当たりだと分かったという流れなんでしょう。この部分だけ取り出してみる
と、ややご都合主義に感じますが、致し方ないかなと。
“列車の窓からの紙吹雪”の方は、色々と作為の目立つ設定だと思います。そもそ
も、布状の証拠品を処分したいのなら、「列車のトイレにでも流せばいい」と多くの人
が語っているみたいですし。
ドラマの感想>
日本テレビ系で放送のドラマ「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜」最終回を
録画視聴。ネタバレ注意です。
バランスが悪い。事件は三十分過ぎにはだいたい解決しており、残りはゆうに二十分
ある。その内、親子の交流などを描くのに五〜十分使ったとして、それでもあと十分は
次への助走となるエピソードの片鱗が描写されるのだろうと思って観ていました。何し
ろ、本ドラマは制作発表の段階で、第二シーズンがHuluで配信されることが決定済
みだと報じられていたのだから。そこへつなげるために、盛り上げて行くに違いない。
そう信じていたのに、何にもなし。家族団らんが長々と描かれて終わりを迎えてしまっ
た。肩すかし感プラス冗長さが否応なしに強まって、印象を悪くしたような気がする。
そもそも、当初から「続編はネットで!」と宣言したのは、いつもの悪いパターンを
ある程度弱めるためだと思ってたんですよね。「テレビドラマで描いてきた事件の続
き、裏側、詳細はネットで!」と新規加入者を募ろうとする姿勢が、一部視聴者から激
しい非難を浴びせられていた。そういう声に対する予防策が、本ドラマの事前発表だと
見込んでいたのに、まさかの「次回シーズンについては予告映像のみ」で終わるとは。
制作サイドの思惑が何なのか、よく分からない……。
内容の方は、最終回に来て一気に劇画チックになったかなあ。そんな理由で、人類に
絶滅の危機を一旦くぐらせようとは絵空事にもほどがある。食糧危機だのエネルギー不
足だのを並べても、“今、絶滅を起こさなければならない”という逼迫した必然性が感
じられない。それに、科学的根拠は皆無だけれども、人工的に起こした絶滅危機では、
思うような結果は得られず、本当に絶滅するんじゃないかと。ウイルスに耐性を持つ人
間が生き残ったとしても数が少なすぎて、種の継続には至らない、とか。
ではでは。