#2221/3624 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/05/25 20:18 ( 25)
欲張りすぎの台本 永山
★内容
フジテレビ系で放送のドラマ「元彼の遺言状」第七回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
今回はコミカルさをいつも以上に強調し、さらに主人公の元上司の弁護士が、痴漢の
疑いを掛けられたことを端緒として、予想外のいい人ぶりを発揮するという趣向が見ら
れ、なかなかよい話だったとは思うのですが。
縦糸に当たるであろう篠田の正体に関する諸々が、ノイズとして酷くて、物語全体の
流れを邪魔しているように感じました。前回の感想でも似たようなことを書きました
が、身元不明の人間についてその正体を調べることなく、そのまま弁護士事務所で働か
せるのはおかしい。単に怪しい奴を使っているだけでなく、弁護士業の成果に何らかの
不正があったのではないかと疑われかねないし、下手をすると篠田の存在を理由に裁定
がひっくり返るかもしれない。要するに、篠田を置いておくリスクが大きすぎるんじゃ
ないかと。
ラストで篠田が、己の顔写真入りの様々な人名の身分証明書を出し、さらに殺人犯な
んだと発言しました。これが事実だとしたら、第一話でやっていた“殺人犯”として認
められたら遺産を全部もらえるというあれに、何で参加したの? まずあり得ないだろ
うけど、仮に“殺人犯”だと認められたとして、その時点で警察が大きき関わってく
る。身元も、その後のエピソードで描かれた以上に徹底的に調べられるに違いないか
ら、そうなることを篠田は絶対に避けたかったはず。なのに流されるまま参加して……
よく分からん。たいした秘密じゃないのか?
横糸たる今回のエピソードにしても、痴漢冤罪、社食騒動ともに総じて情報不足で、
主人公達がその結論に辿り着くのは、かなり飛躍があるように感じたです。
なので今回は、縦糸の話はすっぱり切り離して、二つのエピソードに時間を掛けて描
いたのを見てみたかった。
ではでは。