#2218/3731 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/05/22 19:38 ( 24)
きりどきかもしれないが 永山
★内容 22/05/22 19:38 修正 第2版
日本テレビ系で放送のドラマ「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜」第五話を
録画視聴。ネタバレ注意です。
今回は完全に空想ネタだと分かる造りになっており、分かり易さという観点から言え
ばよかった。ただし、一旦これ(未知の能力を秘めた人工ウイルスができた)を作品世
界内で認めてしまうと、ミステリとしては成り立たなくなる可能性が高い。たとえば―
―完全密室での殺人が頻発し、いくら捜査しても犯人もトリックも皆目分からない。実
は主人公らの知らないところで、特殊なウイルスが開発され、外部に漏れ出ていた。そ
れは、生き物が他者から身を隠した上で死を選ぶウイルスだった――なんてことを描か
れても、ミステリにはほぼなり得ない。てことで今後はSFっぽいサスペンスだという
頭で観ていくことになるかと。
最上博士の研究者としての態度が今ひとつ理解しがたい。研究していたら人類にとっ
て危ないものを見付けてしまったあるいは作ってしまった、だから封印する、というの
ではあまりにもナイーブで、発展も望めないんじゃないかと。危ないってだけなら、電
気だって火薬だって該当しそうだが、人間はそれらを御して来て今日がある訳で。制御
をまったく試みることなくウイルスを廃棄した描写だけされても、博士の考え方や判断
基準は全然伝わって来ない。悪く言えば、臭い物に蓋をして終わりという事なかれ主義
にさえ見える。それに、元のウイルスは自然界にあった物を見付けたみたいだから、当
然、今後似たようなウイルスが見付かった場合を見越して、研究対策をするのが科学者
としての責任じゃないのかしらん。
博士のキャラはそういう優柔不断、どっちつかずのタイプであり、今後変わっていく
というのであれば、それと分かるように描写演出してくれないと、視聴者にはストレス
が溜まるばかり。
ではでは。