#2131/3720 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/03/06 17:22 ( 26)
読初体験 永山
★内容
推理作家の西村京太郎が逝去。九十一歳。お悔やみ申し上げます。
私が初めて自分のお小遣いで買った推理小説が、西村京太郎の短編集でした。確か、
『一千万人誘拐計画』(角川文庫)だったなあ。当時、小学四年か五年ぐらいの年齢で、
“推理小説という物はすべて犯人当てスタイルになっている”と疑いもしていなかった
頃。『一千万人誘拐計画』も、友達と真相当てを競うために買ったくらい。で、読み始
めて、そういうスタイルではないと分かり、愕然とした(苦笑)。でも、平易で読みや
すく、小学生高学年ぐらいでも理解できたのは覚えています。
その後はあまり西村京太郎作品は読んでこなかった。クイーン、ポワロ、メグレ、明
智小五郎が集結して三億円事件解決を試みる『名探偵なんか怖くない』(講談社)を皮
切りとする名探偵シリーズは四冊とも購入して、楽しませてもらいました。シリーズ第
二作なんて、四人の名探偵がアルセーヌ・ルパン&怪人二十面相と丁々発止のやり取り
を繰り広げる夢の対決!
他に読んだのは『殺しの双曲線』ぐらいかなあ。飛鳥Uを題材にしたミステリも買っ
たはずなんだけど、タイトルが思い出せない(著作リストを当たると飛鳥Uを扱ったの
は二作品あるみたい)。
なお、初めて読んだ推理小説は、小学校三年か四年の図書授業で読んだシャーロッ
ク・ホームズ「赤髪連盟」でした。その頃はミステリに興味なかったのに、何で手に取
ったかというと単なる偶然。同じクラスの誰かが借りるつもりでカウンターまで持って
行きながら、手続きをしなかったのか、手続きした上で持ち帰るのを忘れたのか、とに
かく一冊残っていたのを図書係の同級生に頼まれて(一度貸し出した本をその日の内に
戻す手続きが面倒とか何とかだったか?)、代わりに持って帰って読んだ。それが『シ
ャーロック・ホームズの冒険』だったという次第。そこから自分が書くようになるとは
思いも寄らず。
ではでは。