#2092/3619 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/01/29 20:25 ( 26)
いずれ使うつもりだけどすでに使われているかもしれず 永山
★内容
パソコンやスマートフォンで文字入力すると、予測変換機能が働くのが当たり前にな
って久しい。これを小説のネタにできないものかと、時々考えを巡らせているのです
が、以外とミステリでは使いづらい気がする。容疑者の一人が、物騒な単語で検索を重
ねていたことが分かる、脅迫文の漢字の誤変換(あるいは漢字の使い方の癖)が酷似し
ている、ぐらいか。しかも以上の二つはすでに繰り返し使われている、古びたネタと言
えそう。
他のジャンルに目を向けてみて、改めて考えるに、たとえばラブコメはどうか。彼氏
のスマホなりパソコンなりを使わせてもらっているときに、ふと表示された予測変換が
女性の名前。覚えておいてあとで調べてみるとアダルト女優だった、なんて展開にすれ
ば、いかにも一騒動が起こるんじゃないかと。ただ心配なのは、このくらいの使い方な
ら、すでに先行作品があっても全然不思議じゃないよな〜ってこと。スマホ登場前、パ
ソコンの時代からあっておかしくない。まあ、ある種の定番と化しているくらい浸透し
ているのなら、逆に気にせずに使えるかもしれませんが。
上述のネタをちょっと捻るなら、その予測変換で出て来る女性の名前、実は彼氏が使
用したワードではなく、彼氏の悪友がいたずら心からわざと仕込んだ、なんていう広げ
方もあり。
さらに、これの極端な発展型として思い付いたのが、HDDレコーダーの録画番組
の、番組名はカップルが好みそうな名称のまま、中身をアダルトなものにしておく、と
いう状況設定。ここまでやると、その悪友と彼氏が険悪ムードに陥り、ラブコメではな
くなるかもしれませんが。
で、ここでミステリに舞い戻ってみて、このレコーダーのネタは、動機の形成に使え
るのではないかと。極めて潔癖症な女性が、彼氏の性癖(彼氏の悪友のいたずらによる
嘘の性癖)を突然見せつけられて我を失い、彼氏を突き飛ばすなり何なりして事件に発
展する、みたいな具合に。
ではでは。