#1840/3615 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/07/04 20:58 ( 29)
“伊藤トメさんを英語圏の方に紹介してください” 永山
★内容
一日にトマトの実20個を食べるのは大変だろうけど、ミニトマトならその倍でも
楽々入る、ということが分かった今日。(^^;
ミステリのダイイングメッセージネタで、殺人事件の被害者がトマトを握りしめてい
たので、犯人の名前は上から読んでも下から読んでも同じ読みになる市井だ!とするよ
うなタイプが昔、よくありました。主に小学生向けの雑誌や本に載っていたクイズの類
ですけど。
いくら子供相手とは言え、これでよく納得させていたなあと不思議に感じる。他の容
疑者として、赤坂(トマトの色)とか八尾弥助(やおやすけ……野菜に通じる)、丸山
(トマトの形状)なんて名前の人物を揃えておきながら、どうして市井に決め付けるか
の説明が皆無だった。
昔、そういう不足を補ったダイイングメッセージ物を試みたことがありましたが、あ
まりうまくいったとは言えない出来に終わったなあ。上の例で述べると、順に、他にも
赤い物があるのにトマトを取っている、他にも野菜があるのにトマトを取っている、他
にも丸い物があるのにトマトを取っている、という風に仮説を潰していく訳ですが、結
局は無理がある。というのも、死にかけの被害者がそこまで考えて選び取ったかの証明
ができないため。ダイイングメッセージを間違った方向に解釈されないよう、熟慮して
トマトを選んだなんて、常識的にはないと判断される訳だし。
さらに付け足すなら、ダイイングメッセージ物は原則的に答合わせができない謎なの
で、こうなるのは当たり前と言えなくもない。
で、ふわっと思い付いたのが、答合わせできる設定にするのはどうだろうかと。ギャ
グテイストにして、名探偵がダイイングメッセージの謎を含めて、全てを解決したあ
と、霊的存在になった被害者に、ダイイングメッセージの意図を尋ねに行くという…
…。かなり短い分量で済むでしょうから、数を増やして短編集の体裁にしなくちゃいけ
ないかな。バリエーションが少なそうなのがネック。わざわざ聞きに行くからには、探
偵は誤答しており、被害者自身の口から意外な正解が語られる、というパターンはほぼ
固定でしょうから、他にどこで差を出せるのか……うーん。
ではでは。