#1813/3620 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/06/06 19:54 ( 48)
サイドこそ重要? 永山
★内容
WOWOWのドラマ「さまよう刃」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
和佳子に正体を知られた長峰は、どうか通報は遅らせてください、あなたには迷惑を
掛けたくないと言い、そのまま部屋を出て行こうとする。だが、和佳子は彼を呼び止
め、車である場所まで送る。そこはしばらく誰も使っていない彼女の実家(多分)だっ
た。和佳子は長峰に通報しないことを約束し、自由に使ってくださいと住処を提供す
る。さらに、どうやって主犯の少年を探しているのかを問う。長峰が、長野のペンショ
ンにいるらしいとの情報があるだけだと答えると、和佳子はペンション情報誌も用意し
た。翌朝、食事を持って来た和佳子は、自分にも子供がいて、幼いときに病気で亡くし
てしまったことを打ち明ける。肺炎と気付かず、風邪だとばかり思っていた自分のせい
だと。そんな和佳子に長峰は問う。死にたいと思ったことはありますかと。
警察の捜査は長峰と快児それぞれの行方を追わねばならないためか、なかなか進展が
見られないでいた。が、誠に掛かってきた非通知の電話を突破口に、誠を尋問し、また
家出少女の携帯端末の通話記録や、快児の母親のクレジットカード使用記録を調べるこ
とで、長野の小諸に快児は潜伏しているのではないかと当たりを付ける。
誠は父親に、快児から電話があったことを警察に黙っていたことを叱責され、警察へ
の心証をよくするよう、快児の居場所に心当たりがないのか思い出せと言われる。その
後、父親とやり合ってから誠は夜の街に飛び出す。路上で唱っていたパフォーマーの歌
詞に、ふとあることを思い出した。快児が使っていそうな別荘に関する記憶が鮮明に甦
る。誠はスマホを取り出し、どこかに掛け始めた。
長峰は仮の住処を得て、あいにくの雨も相まって、ペンション探しに没頭していた。
だが、本命だったペンションが取り壊しになっていたと分かった今、手掛かりはほぼゼ
ロとあって苦戦。そこへ匿名の非通知電話が掛かってくる。それは快児の居場所を具体
的に示唆する言葉だった。
翌日、和佳子は長峰を訪ねるが不在。持ち物が片付いている。出て行ったのだと察し
た彼女は、長峰を探す。どうにか近所のバス停で待つ彼に追い付いた。長峰は有力なペ
ンションが見付かったのでこのまま言うつもりだと言うが、和佳子は警察が一帯に現
れ、手配書を渡しながら調べて回っていると伝え、明日なら時間があるから車で送って
いくと申し出る。長峰は提案を受け入れ、戻る。
和佳子が経営するペンションに帰ると、調度地元警察の警官が来ていた。説明を聞い
た和佳子の父は、しばらくして思い出す。吉川と名乗って泊まっていた客に雰囲気が似
ていると。和佳子はどうすることもできない。夜になり、警視庁の刑事が改めて訪ねて
きた。そして、長峰が住処で猟銃の手入れをしていると、固定電話に電話が掛かってく
る。――以上のようなところが今回のあらすじ。
全体的に見れば、この手のドラマらしい展開で、意外性は薄いけれども面白い。舞台
は整ったって感じでしょうか。
今回は上に書いたメインからはちょっと外れたエピソードがポイントだったのかも。
たとえば、捜査主任が部下に、かつての未成年が起こした犯罪の顛末について語って、
部下が許せないという顔をすると、「長峰から復讐の機会を奪っていいのかと疑問に思
ってるのか?」と問う場面とか。潜伏中の快児が、箸の使い方を同道の女から直され、
ほのぼのしたシーンになったかと思ったら、いきなり快児が女をボコボコに殴って血塗
れにするとか。あるいは、誠の一家が崩壊しそうになっているとか、例の女性記者が娘
を自殺で亡くした運転手い接近し、焚きつけるようなことをしつつ取材した等々。全
部、テーマに大なり小なり関わってくるんだろうなと感じさせるものばかりで、観てい
る方はおなかいっぱい。(^^;
そういった意味とは別に、観ていてしんどい、心が重たくなる作品。早く終わらない
かなと感じつつ、もっと深く知りたいという気持ちになる。
ではでは。