AWC 10月20日のデモ  談知


        
#225/569 ●短編
★タイトル (dan     )  04/11/20  07:55  ( 30)
10月20日のデモ  談知
★内容
 10月20日に東京でデモがおこなわれた。障害者のデモで、支
援費の介護保険への統合に反対するデモである。精神障害者は支援
費にはなってないのだが、一緒に介護保険に統合されることとなっ
ているため、我々精神障害者当事者団体の面々もこのデモに参加し
た。
 芝公園に、身体知的精神の各障害者が集合した。2000人ほど
参加したとか聞いている。車いすの参加者が目立った。日常に介護
の手が必要なひとたちは、支援費から介護保険になると死活問題に
なるおそれがある。というのも、支援費では介護費用の上限はない
わけだが、介護保険には上限があるわけなのだ。長い時間介護が必
要な障害者だと、その上限をこえた部分は自費になってしまう。こ
れでは、そういう障害者が地域で暮らすことが不可能になってしま
い、結局24時間介護できる施設に逆戻りすることになる。施設か
ら地域へという動きと完全に逆行することになる。
 おりしも台風の接近した日である。天気は雨。そう無茶苦茶降っ
たわけではないが、とくに車いすのひとなどかなり濡れたと思う。
芝公園から厚労省前までデモした。車いすの列がえんえん続く。ス
ローガンを叫びながら行進した。
 やはり身体障害者が一番目立ち元気がよかった。スローガンも大
声で叫んでいた。逆に一番目立たないのが精神障害者。車いすのひ
とみたいに、ひとめで障害者と分かるわけでもなく、ゼッケンひと
つプラカードひとつもつでもなく、ただばらばらに歩いているだけ
ということもあった。身体知的の団体は、それぞれ団体名を書いた
旗とかもって、その存在をアピールしていたが、精神の場合それも
ない。精神の団体がここに来ていて反対しているのだぞ、とその存
在をアピールするものがなかった。このことは大いに反省の必要が
あると思う。
 雨に濡れながら歩いていると、だんだん興奮してきてハイになっ
ていく。大声でスローガンを絶叫して気持ちよかった。厚労省前で
解散したが、興奮はなかなか収まらなかった。





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