#3117/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 05/11/05 00:03 ( 45)
読了>紅さんの『月のない夜でさえも』 永山
★内容
<白と赤の金魚4・5>
サイトの方でUPされたので読みました。というか、こちらに続きがUPさ
れないのがさみしす(←某巨大掲示板用語)。
まずは例によって、気になった箇所を挙げておきます。引用に際しては、当
方の都合で何らかの加工を施す場合がありますが、ご了承ください。
@引用開始(指摘付き)@
今は見えないアイツの後姿を必死に見つけようとでもするかのように。
:月の一人称視点で、この描写はちょっとナルシシズムが過ぎ、笑ってしまい
ました。月自身のことなんだから「後姿を見つけたくて必死だった」が妥当。
もちろん、“自分で自分を把握できない”という風な状態もありますので、
一概には否定しませんが、そのような場合にしても、たとえば「後姿を見つけ
ようと必死になっていたのかもしれない」ぐらいでどうでしょうか
「…悪い。でも…理由がわからないのに追いかけても逆に神経さかなでるだけ
:「さかなでる」は大多数の辞書には載っていないと思うし、使われなくなっ
ているから、「さかなでする」がいいかも。でもまあ、ここは台詞なので、月
がこういう言葉を使うんだというのなら、このままでもいいんだけれど
俺は思わずその顔を驚いたようにみつめる。
:これも月の一人称視点にしては変かな。「驚いて見つめる」でいいと思います
月君から大好きなピンクのお花をもらえてとても喜んいでたのだけど、素直に
:「喜んいでた」→「喜んでいた」?
ニヤリと笑いながらそう言った大樹に俺は返事を返す。
:間違いじゃないけど、二重表現「返事を返す」が気になるです
祭りでごった返す道を。
:名詞のときは送り仮名不要。「祭」
@引用終了(指摘付き)@
内容に関して。
おお、ついに来た!という感じで、盛り上がって参りました。待たされた分、
なおさらですね。
月と凛音それぞれの立場から描写したのも、成功していると思います。この
技法のおかげで、より一層盛り上がった。うまい。
月の心理状態が、分かっててやっているのか、天然でやっているのか判然と
していないところがあって、それがかえって月のキャラクターを表していたよ
うな印象を受けました。でも、それ故に、二人の仲が一気に進展するのかどう
か、心許ない(笑)。
次は誕生日編だそうで、期待せずにはおられません。
ではでは。