AWC 感想>週明けの殺人者 ※ネタバレ注意  らいと・ひる


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★タイトル (lig     )  05/02/13  20:11  ( 51)
感想>週明けの殺人者 ※ネタバレ注意  らいと・ひる
★内容                                         05/02/13 20:14 修正 第2版
感想>週明けの殺人者








※ネタバレ注意






 従来の意味での完結はないらしいということだったので、私としては『事件
は完結するが、物語は続いていく』という形式のものを予想していました。が、
ラストのオチ(?)には拍子抜け。完結しないというのは、そっちの意味です
か。

 前作の「惑星」シリーズの主要キャラが登場するということで、期待しなが
ら読んでいたわけですが、人物設定に若干違和感というか、個人的に持ってい
たイメージと少し外れてしまった部分がありました。特に和葉は言語感覚がお
やじギャグと紙一重で暴走しすぎ。たしかに飛ばしまくってるのは笑えますけ
ど。ただ、帰国子女だから日本語が弱いってのとは次元が違っていて、おやじ
ギャグに近いくらい日本語が高度でもあるとの見方もありますが。この場合、
帰国子女で日本語に弱いという設定が矛盾してくる。
 とはいえ、前作「覆水盆に帰らず」では登場人物の多さもあって、今作のよ
うに個性を出し切っていなかったかもしれません。
 私としては和葉の舌足らずな部分が気に入っていたので(※前作の「手放す
に手放せられられない」の言い直しの無限ループは、個人的にはツボだった。
この部分の方が日本語に弱いという設定が強く出ているような)、その設定が
なくなってしまったのがちょっと残念です。


 あ、和葉の言葉の暴走はともかく、主人公の的確でリズムの良い突っ込みは
良かったと思います。
 この手のタイプの主人公は結構好感が持てますね。個人的にですけど。

 物語の方向としては、表面的な事件をいくつかのキャラで受け持ち、その裏
の部分をまた他のキャラが受け持つということでしょうか。
 だとすると、今回の実行犯(主犯ではなく)はあのキャラ(8?)というこ
とになるのかな。まあ、答えは続きを読んで確認しますので、お答えいただか
なくても構いません。

 基本的に、事件が起きてそれをただ探偵役のキャラが解いて完結する、とい
う展開ではないという事ですね。
 それを含めて、続きというか次回作『気まぐれ月光(仮題)』に期待します。







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