#6872/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 11/09/28 20:32 ( 30)
“命に関わる”とは“限ら”ない 永山
★内容
映画「リミット」>
形容が難しいのですが、あちこちの感想サイトを見るとよく出て来る、ワン
シチュエーション・スリラーというのが特徴を最も端的に表しているかと。
設定自体は極めて現実的で、ゲームめいたところはありません。観客も同じ
立場で脱出方法を考えられるかというと、答はノーで、そういう意味でのロジ
カルな展開は期待してはいけませんです。基本的に、主人公の行動と状況の変
化を最後まで見守るしかない、と。
まあ、主人公の行動にいらいらさせられること(「何で**のやり方を試さ
ないんだ!」の類)がほとんどないので、あまりストレスは溜まりませんでし
た。息苦しさは感じるかもしれませんが。
用語としてのクリフハンガー>
オークさんの仰る通り、直訳英語で「崖からつり下がる・ぶら下がる人」を
意味するクリフハンガーから来た用語で、命に関わることだけに使うかどうか
は微妙だと思いますが、そもそもは「はらはらさせる展開」を表す語のようで
す。
それが近年になって(?)シリーズ物のドラマで、ラストを不完全なまま放
置し、次のシリーズに興味をつなげる技法について、こう呼ぶようになったと
思います。
言わずもがなですが、結果を完全には描かないことで視聴者の気持ちを次の
回まで宙ぶらりんの状態にする様を、(崖から)つり下がる状態に重ね合わせ
た言葉です。
「母を尋ねて三千里」は、あの内容で一年間(約五十回)続けようとすると、
毎回似たような終わり方になるのは仕方がない気もしますね。たまに、しばら
くその土地にとどまり、仲よくなった人と楽しく眠りに就くというパターンも
あったかと思いますが、主人公の目的を考えるとじきに別れが来るのは必然で、
そういう点でも“失望”の多い作品だったかも。
ではでは。