AWC 絵師が何故に家老?   久作


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★タイトル (gon     )  05/01/12  04:48  ( 21)
絵師が何故に家老?   久作
★内容
八犬伝絡みで、幾つか浄瑠璃やら歌舞伎の脚本を読んでいるのだけれども、絵師が大名
家の家老だったりする一連の作品世界がある。主人公は殆どが江戸幕府御用絵師の狩野
家なんだけれども偶に小栗宗堪だったりする(←多くの作品では悪役)。確かに土佐家
も狩野家も、権力者に繋がることを望み、特に狩野家は長谷川等伯(&利休連合軍)と
足の引っ張り合いを演じてまで、権力者に擦り寄った。まぁ近代以降の如く、芸術が市
場経済に乗って流通する時代ではなく、パトロンがつくかつかぬかが芸術活動の可否を
分ける社会に於いて、自らの芸術活動を保障してくれる存在は必須であったろう。故に
権力者に親しく侍る機会もあったとは想定できる。即ち、自分と同じく政治に連なる族
(将軍ならば大名とかですな)ならば、利害を考え距離を置き、或いは警戒するだとう
けれども、娯楽/芸術の分野に於いては、相手の芸術家は自分の政治的立場を決して脅
かさぬとの安心感から、比較的打ち解けて語り合う局面もあったか。即ち、権力者への
ツテを願う者は、例えば権力者御抱えの芸術家と懇意となり、それとなく口利きしても
らうとか謀ったやもしれぬってこと。即ち、権力者に一定の影響力を行使できる者と捉
えられていたのか、って妄想も湧く。現時点で、寡聞にして、そのよぉな史料に当たっ
たことはないが、或いは、そのよぉな事情、若しくは少なくとも庶民レベルでは其の様
に穿っていたとの事情があるのではないか。

いや名無しの権兵衛チャン(性別不明)への恋心(←故に女性であってほしい)、どう
せ残る武器は嘘と強弁しかなかろうから、あぁも書こう、こぉも書こうと、実はデスク
トップに4つほど文書が溜まってたのだが、そのうち一部しか使えなかったので欲求不
満ゆえ、いつもながらの長文失敬。





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