#210/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (XFG ) 87/ 7/ 5 23:12 ( 26)
☆☆ T’s Pencil Vol.13 ☆☆☆☆
★内容
ダーウィン気分で進化論
確か中学の教科書に進化論と言うものが載っていた。僕達は、ダーウィンと
ガラパゴス諸島のおかげで、進化論についてのテストと、にらめっこをする羽
目になった。しかし、生物はその生息条件によって、それに適した形質へと進
化するというこの進化論は、なかなか面白い。例えば、水泳のインストラクタ
ーの指に水掻きが付いていたり、パイロットの背中に羽が生えていたりすると、
凄く愉快だ。一体、後何年経ったらそんな世界に成るんだろう?あるいは、既
にパイロット達は生え始めた翼をどうやって隠そうかと日夜悩み続けているか
も知れない。かわいそうな話だ。
と、まあバカな話はこの辺にして、進化するのは何も生物に限ったことじゃ
ない。僕の部屋だって立派に進化している。ある晴れた午後、突然部屋をかた
ずけたとしよう。やっぱり、すっきりしているのは気持ちの良いものだ。そこ
で気持ちの良くなった僕は、書きかけのレポートを仕上げようと、机に向かう。
ここで、僕の頭に実験データや図書室でコピーした専門書の内容なんかが全部
詰まっていれば何も起こりはしない。あっけなくレポートは完成し、残りの時
間は御自由にと言うわけだ。しかし、そんな頭はあいにく持ち合わせていない。
じゃあ、どうする?そう、データやコピーを辺り一面にまき散らすに限る。重
ねずに広げると言うことは、必要なものがパッと目につく、つまり部屋をラン
ダムファイルにしてしまうわけだ。こんなふうにして、次から次へと色々な物
をばらまいて、一見散らかっているように見える部屋は、実は機能的に進化し
ているのだ。
あーあ、言い訳考えるのも疲れるなぁ!?
TOMO