AWC 誘拐物のリアリティ他   永山


        
#7032/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #7030 ***
★タイトル (AZA     )  12/01/20  17:24  ( 27)
誘拐物のリアリティ他   永山
★内容
 守屋さんの主張は分かります。
 ただ、私の先の書き込みは“さらってすくって”からの連想で、救出時の罠
に限定したので、そうなると誘拐被害者の家族が人質の救出に(単独で)出向
くことは、なかなか考えにくい状況ではないかと(たとえば警察関係者が被害
者家族なら話は別)。仮に、まんまと身代金をせしめた誘拐犯から、「人質は
どこそこに監禁している。父親一人で助けに来い。さもなくば人質の命はない」
なんて脅迫が届いたとしたら、それはそれで罠の匂いがぷんぷんする訳で、そ
んな罠にあっさり掛かってしまうのは、やはり不自然になりそうな。

 誘拐物を書くとしたら。
 救出時に罠がどうこうという案は棚上げにして。
 未読ですが、粗筋を見聞きした誘拐物の中で興味を惹かれた一つに、視点を
誘拐犯側に固定して描いた作品が確かあった……と思い検索してみたら、東野
圭吾の『ゲームの名は誘拐』(光文社)でした。脅迫電話中に「警察に知らせ
るな」云々と脅しはしたものの、本当に通報されていないかどうか、誘拐犯側
には分からない。そこに新しいサスペンスが生まれる――てな感じで煽ってい
たと記憶しています。
 誘拐物の新境地と言うのは大げさでしょうが、誘拐犯に描写視点の主軸を置
くミステリはもっと増えていいし、新たな仕掛けが仕込める可能性も高いんじ
ゃないかなというのが、現時点のぼんやりとした思惑。

 もう一つ、電ミスのリレー小説でトップバッターになったら使おうと考えて
いた設定の案があります。誘拐物と他ジャンルの融合を目論んだもので、話を
転がす方向に目処が付けば書きたい、と思いつつ、長きに渡って日の目を見ま
せん……。

 ではでは。




元文書 #7030 ごぶさたしています・守屋
 続き #7033 救出時の罠・守屋
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