AWC リメイクと称するのも失敬大   永山


        
#6850/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA     )  11/09/13  21:31  ( 24)
リメイクと称するのも失敬大   永山
★内容
 WOWOWで放送された映画「死刑台のエレベーター」(2010年日本版)
を録画視聴。フランス映画「死刑台のエレベーター」(1957年)のリメイ
クだそうです。
 とりあえず、音が無茶苦茶小さい。テレビのボリュームの目盛りを六十六に
してもまだ聞こえづらいというのは、何かおかしいんじゃないかと。それでい
て、喚き声やBGMはやたらとでかく聞こえるから困りもの。
 内容は……焦点がぼやけている。大まかに三つの流れが同時進行するんです
が、最後に収束する、その収束による快感がまるでない。観ていて「ああ、そ
う」というだけだった。
 作り手としては、会長夫人を主役に据えたいんでしょうけど、そういう作り
手の意識が透けて見えるだけで、物語としてそういう形になってないと思った。
この女性を主役にしたいなら、もっと感情移入できるキャラクターにしないと。
本作のままだと、単に若い男と付き合いたいだけの金持ち女としか描かれてい
ない。事件が起きたあと、過去の事情や心理面やらを描いても遅い。
 五十年以上前の西洋作品の舞台を現代日本に移したことでも、無理が生じて
いた。滑稽なシーンさえあった。滑稽と言えば、殺害場面のいくつかは観客を
笑わせようとしているのか?と思いたくなるほど、漫画チックな撮り方になっ
ていた気がした。容疑者確保のため、店先にパトカーがやってくるくだりにし
ても、ご丁寧に三方向から一台ずつ車輌が突っ込んでくるという、「西部警察」
のようなアクション刑事ドラマをを連想させる構図だったし。
 犯行後、エレベーターに閉じ込められる男に絞って場面を展開させた方が、
よほど見られる作品になったんじゃないかしらん。

 ではでは。




 続き #6851 リメイクにもセンスが必要・守屋
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