AWC ポーの一旅   永山



#2279/3617 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/07/10  20:26  ( 34)
ポーの一旅   永山
★内容
 NHK−BSで放送された「ダークサイドミステリー」でエドガー・アラン・ポーを
取り上げていたので、録画して視聴したです。以下、雑感になります。一応、ネタバレ
注意。
 番組内ではポーの短編をいくつかピックアップし、詳しい粗筋の紹介をしていまし
て、その中の一つが代表作と言っていいであろう『黒猫』。
 ポーの作品はそれなりに読んでいるつもりでして、初めてのポー体験が『黒猫』だっ
たのも覚えています。ただ、初読のときの記憶と、本番組で聞いた粗筋が若干、異なる
ような印象を受けました。
 でもまあ、それもしょうがないかなと。というのも、自分が『黒猫』に触れたのは小
学館からでいた学習雑誌、「小学〇年生」に掲載された読み切りとしてだったから。多
分、小学五年生か六年生の頃だったはずですが、これまた記憶が定かでなし。(^^; 文
章は当然、小学生向けになっていたんだと思います。ではストーリー展開はどうだった
かというと、大筋では変わっていません。ただ、上に記した異なる(かもしれない)点
――登場する黒猫が一匹だった――というのはある意味、大きな違いと言えそう。ある
いは、これも私の記憶違いである可能性も結構高そうです(汗)が、仮に黒猫が一匹だ
としても、大筋には影響ない気がする……。いや、主人公に与える恐怖感が違ってくる
か。
 何にせよ、小学生高学年の自分にも充分理解できたし、とても引き込まれた物語だっ
たのは、鮮明な読書体験として残っています。
 で、思ったこと。小学生向け雑誌に、エドガー・アラン・ポーの恐怖譚が載るくらい
だから、同じような年齢層を対象にした新人文学賞にホラーを出しても、望みはあるの
かしらん?

 ポーの最期は酒場で代金を支払えなくてたたき出されたあと、外で泥酔かr亜眠り込
みそのまま亡くなったと聞いていましたが、番組では酒場の店内で亡くなったような言
い回しでした。どっちがほんとなんだろう。
 そういえば――主人公の青年がある酒場で、人生に関わる大問題を抱えて困っている
と、隣にいた酔いどれ紳士が興味を持ち、その問題を解決したらこの店の酒代をすべて
払ってくれるかと持ち掛けてくる。青年はこれに応じ、期待せずに語って聞かせると、
紳士はあっという間に謎を解いた。青年は感謝の言葉を述べるや、実際に問題解決する
ために店を飛び出していった。紳士の酒代を払うの忘れたことに気付き、翌日行ってみ
ると……という筋運びの小説があるはずなんだけど、これまた題名を思い出せません。

 ではでは。




#2281/3617 ◇フレッシュボイス2    *** コメント #2279 ***
★タイトル (AZA     )  22/07/12  19:59  ( 26)
ボーっとしてた   永山
★内容
ポーの登場する短編ミステリ>自己解決
 二日前に言及した、エドガー・アラン・ポーの出て来る短編について、思い出しまし
たので、念のため書いとこ。
 “密室・不可能犯罪の巨匠”。とも称されるミステリ作家ジョン・ディクスン・カー
による「パリから来た紳士」がそれ。傑作との評判が高く、同名の作品集に集録されて
いますが、入手困難とのこと。私自身、作品を読んだのではなく、本作について言及し
た一文――『ミステリ百科事典』(間羊太郎 教養文庫)にあった紹介を読んで印象に残
っていたみたい。
 となると、正式な本編を読んでみたくなるもので、探してみましたが、やはりネット
では高値が付いていますね。短編集ではなく、「パリから来た紳士」の掲載された雑誌
なら、まだ少し安価で手に入れられる模様ですが、詳しい展開を知っている短編一つに
ここまで出せるかとなると、そうでもない、という額。悩ましいところです。


 ポーが出て来る長編ミステリはないかと探してみると……『十角館の殺人』(綾辻行
人 講談社ノベルス他)が真っ先に浮かんでしまう。エドガー・アラン・ポーその人で
はなく、その名をニックネームとする日本人学生ですが。あ、あの作品では“ポー”で
はなく、“ポウ”でしたっけ。朧気な記憶を辿ってみますと……年長のしっかり者のイ
メージは強いものの、主役級の目立ち方ではなかったような。エラリイが目立っていた
し、活躍もしていた印象が強い。
 今、例によって手元に現物がないので、ウィキペディア頼みで記憶を呼び覚まそうと
しているんですが、ウィキペディアの該当項目における登場人物紹介、ちょっと問題あ
るような。勘のいい人なら、あれだけで怪しむべき人物の目星がつくかもしれない。そ
の人物を犯人と想定した上で、実際に読み始めれば困惑するだろうけど。(^^;

 ではでは。




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