AWC 感想>「審判」・守屋



#6756/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (mor     )  11/07/20  22:40  (  7)
感想>「審判」・守屋
★内容
 これは面白かった! 救いのないラストで読後感はよくないのに、しっかり構成され
た力作を読んだという気になります。途中で視点の持ち主が変わるのも、最初は読みに
くいなあと思いましたが、こういう叙述トリックなら納得ですね。
 難点はやはり被害者視点の部分の、心情のあっさりさ加減。こういう状況で意識を取
り戻せば、普通、もっと激しくうろたえるでしょうし、生きることに強く執着するので
は。そこが書き込まれ、被害者たちの性格の違いが出ていれば、快作(傑作と書くとほ
めすぎか?)になったかもしれません。




#6757/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ    *** コメント #6756 ***
★タイトル (AZA     )  11/07/21  01:48  ( 18)
感想レス>『お題>審判』   永山
★内容
 短編ボードにUPされた守屋さんの作品タイトルを見て、「オーパーツ」っ
ていうお題があったっけ?と遡って探してしまった。

感想レス>『お題>審判』 ※ネタバレ注意
 守屋さん、拙作を読んでくださり、ありがとうございます。
 快作になったかもという言葉だけで嬉しくなるのは、感想や読了コメントに
飢えていたためかもしれず(苦笑)。
 この叙述トリックは練習のつもりで書いていた文章から思い付いたもので、
「これ、ダブルミーニングになってる」と気付いたときには、心の中で小躍り。
ちゃんと機能してくれたようで、よかったです。
 被害者視点のあっさりさ。生に執着するんではという指摘はよく分かるので
すが、ここを長くすると全体のバランスが悪くなりそう。また、ターゲット達
が“審判”に応じず、必死に抵抗し、犯人が腕力で殺すという展開が一度でも
あると、現実味やスリルは増すかもしれませんが、作品の構成が美しくなくな
る気もして、痛し痒し。この辺を克服するアイディア力+構成力を身に着けた
いものです、ほんとに。

 ではでは。




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