#2568/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 04/12/17 22:18 ( 22)
作り手が透けて見えるとき、あるいは妙な演出 永山
★内容 04/12/17 23:56 修正 第2版
先日、WOWOWで「バトルロワイアル2」を見ました。シリーズ前作が問
題提起として悪くはなかったし、長崎の女子児童同級生殺害事件の加害者が見
て影響を受けたらしい、という興味から。
……ここまで駄作とは知らなかった。活かされない設定。感情移入できない
キャラクター達。悪酔いしそうなカメラワーク。無意味なスローモーション。
ご都合主義炸裂の展開。説明不足のハッピーエンド。全編NG集みたい。
前作のイメージと、深作監督が撮影途中で急逝し息子が後を継いだっていう
話題だけで、ヒットしたのかしらん。突っ込みどころ満載のB級映画でも、面
白いのとそうでないのとがありますが、本編は後者の典型でした。
ところで作中、血しぶきがカメラのレンズに付着する、という演出が何箇所
かありました。これってどうなんでしょう?
このお話は作り物ですよと宣言するような演出は、よほど上手くやらないと
マイナスにしかならないと思うのですが。
似ているようで、ちょっと違う事例を、アニメでよく見掛けます。
青空に浮かぶ太陽を画面真ん中に置き、そこからさもカメラをパーンするか
のごとく画面を振る際、“レンズによるゴースト”を描き込んでいる絵。目で
直接見るときは、そんなことは起こらないはずなのに……。
どういった意味があるのか、前々から不思議に感じてます。
ではでは。
#2569/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ *** コメント #2568 ***
★タイトル (BWM ) 04/12/17 23:27 ( 40)
ファンタジー人気とBR2 泰彦
★内容 04/12/17 23:28 修正 第2版
こんにちは、泰彦です。
ファンタジーの話>
最近ファンタジーがブームのようですね。火付け役はやはりハリーポッターシリーズ
と指輪物語の映画(ここ重要)だと思います。
もう10年以上前に指輪物語を読んで、それ以来ファンタジー好きな私としては「何を
今更という気分ですが、日の当たらなかったジャンルが注目されるのは気分がいいです
ね。
それで思い出したのが「ドラゴンランス戦記」という小説。
その昔「富士見ドラゴンブック」という富士見書房から出ていた文庫本で私は読んだ
のですが、いつしか絶版になってしまいました。指輪物語と並んでファンタジーの王道
と思われていた頃もあるんですが……。(D&Dという著名なテーブルトークRPGを元に
した小説なので)
で、この小説、気付いたら復刊されてました。別な出版社から。ハードカバーで。
当時中学生だった私がお小遣いで買えた1冊約600円(全6冊)から、ハードカバーで
1冊約1800円(全6冊)へと姿を変えて。
ファンタジー小説は多感な時期に読んでこそ意味があると言うと言い過ぎですが、
もう少し中高生に優しい形態で出版できなかったのかなぁと思う今日この頃です。
バトルロワイアル2の話>
永山さんが言及されてますが、駄作です。見る価値はないと言っても過言ではない
でしょう。
一説によれば「深作欣二監督の名前で人が呼べる間に公開しないと」という事で無理
やり完成させて公開にこぎつけたとか。本当かどうかは分かりませんが、それで納得
するくらいたいした作品ではありません。
私は1を2回、1の特別編を1回見た人ですが、2を見終わった第一声は「深作監督が
命をかけて最後に作りたかったのってこういう事なの?」でした。
いかに駄作であるかは見ていただければ分かるんですが、おそらく見終わった頃には
「時間の無駄だった」と思われるのではないかと……。
何が駄目かをネタばれしないように端的に表現すると、「ゲームがもう成り立たない
状況なのに無理矢理ゲームとして状況を見せようとしている事に無理がある」
敵もころころ変わるし、戦いに必然性がないし、壮大さを演出しようという割には
感情移入できないから安っぽく思えます。
ここまで酷評するのもどうかとは思うのですが、あんまりな映画でした。
ちなみに1は賛否両論あるかと思いますが、私は肯定派です。
想像力過多(?)な私は、人が死んでいくシーンを見るたびに痛々しすぎてスクリー
ンを直視できませんでしたが……。痛さを想像してしまって駄目なんですよね。
篠原 泰彦