AWC 吉外信報66                 大舞 仁


        
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★タイトル (XVB     )  99/ 9/11  11:31  ( 65)
吉外信報66                 大舞 仁
★内容

 今回は誰にでもある死への誘惑とその対処の仕方です。

 始めに、このテーマを書くにあたって、わたくしごとでもあり、誰でも持っ
ている自己破壊衝動、つまりは自殺について吉外信報で書いてもいいであろう
かということでした。元々この名前吉外とつくとおり、なんでも誰にも言えな
いことをネットでなら堂々と語りくつそうというのが発端でした。それがだん
だん本や雑誌の参照が多くなり、ついには文章丸写しとなることも、安直な方
法から少しずつ多くなっていきました。わたしはもちろんプロの文章書きでも
ないし、それを糧にできればよいなと思うものの親から受け継いだ少ない脳み
そのせいで他のみなさんのような華麗な文章を書くことができません。ですか
ら稚文ではありますが、見捨てないで読んでください。

死への衝動
 みなさんの中には自殺なんて考えたこともない人は少ないと思います。何か
悲しいことが起こったときや自分が生きていても社会の役に立たないと無常感
を持ったとき、又は何もすることがなくても完全なる無への存在になりたいと
思ったときなどはありませんか? わたしはあります。少し前に有名になった
鶴見済著『完全自殺マニュアル』などは今は死ぬ気はないけれど、もしもの時
の保険の気持ちや面白そうだから買ったなどの動機で売れたのだと思います。
わたしなども上のような気持ちであったのと物語を書くための資料としてです。
またドクターキリコで有名になった青酸カリ宅配事件も買った人は多かったけ
れど実際に死んだのは一人か二人、そしてキリコ先生自らが責任を取った形で
死にましたが、同じ傷を持ったものはその人の心になってみればわかるという
ように自殺予備軍であったと思います。
 作家でも物語の中でも題材に書かれていること多いように、自殺を考える人
は多く、実際に死ぬ人は少ないのが実情だと思います。
 また宗教とも関係しますが、自殺した人は地獄に落ちるとか天国にはいけな
いというのは、死んでも楽にはなれない地獄の釜で鬼が待っているのだよと諭
さなければ、世間を生きていくことは辛いので(楽な人はいないでしょう)ど
んどん自殺者が続出すると社会として成立たなくなるからです。

 自殺を考えて死なないのは、手首を切ると痛いし、ガスは苦しいし、樹海に
入ってさ迷うのはお腹が減るし、首をつるのは苦しい(数分息をとめてごらん
なさい。苦しいです)し、結局死ぬことに苦痛を伴うから死なないのです。
それに一度は生まれてきたのですから、死ぬのはどんな生物でも一度はあるの
です。ですから自分が死んだら、社会は自分の死とは関係なく何事もなかった
かのように動きつづけている。江戸時代の人は江戸に生きて死に、昭和生まれ
の我々は昭和平成と生きている。一度生まれてきた以上時は生きている間しか
感じることができないのです。だから生きてできるだけ楽しまなければ損とい
うものです。

死の擬似体験
死の擬似体験はできます。例えば遊園地のジェストコースター、バンジージャ
ンプ。あれは身体にぎりぎりの死への恐怖を与えることで死への擬似体験を行
っているのです。もし死にたいという人がいるのなら、遊園地に行ってから死
になさい。ジェストコースターに乗れば怖いでしょう。遊園地の幽霊屋敷も心
の面からの擬似体験です。死者をみる(幽霊のこと)ことで死への恐怖を味わ
える。あれらは生きているから感じるのであって死んだものは恐怖などは感じ
ないのです。恐怖を感じることこそ生きているものの特権なのです。

 それから生きている人間は幽霊を恐れます。
 生きているときAさんがこんにちはと遊びに来ても怖くありません。とこ
ろがAさんが鬼籍に入り、夜枕元にこんばんはと遊びに来たらどうでしょう。
これは怖いですね。これも我々が生きているから本能的に恐れるのです。
 ところで幽霊などは本当にいるのでしょうか。わたしは死者のことを考え
ているから柳の樹が幽霊に見える、写真に人物と写った岩や樹木が目と口と
鼻に輪郭が似ていれば自然と人間の顔に見えて心霊写真のように見えるのだ
と思っています。思い込みこそ幽霊がでるのです。

 もう一度言いますが、死にたいと思っている人は遊園地でジェストコース
ターやバンジージャンプをやりなさい。遊園地の幽霊屋敷を見なさい。死へ
の恐怖があるのがわかります。そうすれば表面的な意識とは別に深層意識で
は生きていたいと感じるわけです。
                              大舞 仁




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