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★タイトル (CKG ) 99/ 2/ 7 17:14 ( 96)
@コラムbR5 朝日の「ガイドライン法案Q&A」に反論 ヨウ
★内容
朝日新聞 99.02.07 朝刊2面
「ガイドライン法案Q&A」より
ア」」」」」」」」」」」」」」」」オ
・ A まず、米国には負担を減らそ・
・うという思惑がある。間接的であっ・
・ても日本の安全を確保することにな・
・るんだから、協力するのは当然と思・
・っている。それとは別に、日本が米・
・国と一緒に、そういう準備をしてい・
・るということを、周辺の国に見せる・
・こと自体、紛争を抑止する力になる・
・という考え方もようだね。北朝鮮が・
・がじっと日米の様子を見ているのは・
・確実だし、中国だって、日米を引き・
・離してアジアで主導権を握ろうとし・
・ているっていう見方は日米の政府関・
・係者からよく聞かれるよ。 ・
・ (ワシントン=加藤 洋一)・
ケ」」」」」」」」」」」」」」」」ス
》 A まず、米国には負担を減らそ
》うという思惑がある。間接的であっ
》ても日本の安全を確保することにな
》るんだから、協力するのは当然と思
》っている。
まず、米国が日本に軍隊を駐留させているのは日本が頼んだからではない。先
の戦犯である日本を軍の監視下に置くところから始まり、その後は米国の世界戦
略の内のアジアの重要拠点という位置付けで米軍基地を置いている。従って日本
の安全保障はその一部に過ぎない。これまで日本は敗戦国故これを拒むことがで
きなかったという事情もある。米国は日本の安全保障という名目でアジアの重要
拠点をただで使っているとも言える。これは世界平和のためという一面があると
同時に、世界を自らの望む方向に作り替え支配するという一面もある。作り替え
た後は経済的にもどこの国よりも優位な立場で支配しようとする。米国企業にと
ってアジアはまた良い市場なのである。アジアのことはアジア人が決めるのが筋
だが、米国はアジアにおいてもリーダーでいようと積極的に関与する。米国はア
ジアと同じことを世界中で行なっている。事実上世界のリーダー国となっている。
ところが世界には政治的・経済的・宗教的または文化的に米国を好まない国や
民族があるため、このような積極的関与が紛争の火種になる場合もある。例えば
宗教指導者が治める国では民主主義を受け入れることは体制の崩壊を意味する。
我々民主国家に住むものにとっては当たり前の正教分離が驚異となる。伝統的な
価値観の崩壊にも繋がる。米国の進出によって不利益を被る人々は米国が圧倒的
軍事力を保持しているためテロという形で米国に報復し地域から追い出そうとし
てきた。また、他の国の中でも米国の一極支配を嫌う国もある。そういう価値観
の違いからも来るし、それに主導権を取りたい国は他にもある。また政治的な主
導権は経済的な主導権にも繋がるので市場を奪われるという事情もある。
米国民は米国型民主主義が絶対に正しいと信じこれを世界に広めることは良い
ことと信じている。しかし、物事はそう一面的にはできていない。競争社会と物
質文明の極限までの追求によって何がもたらされるか。自由になり経済的には豊
かにはなるが、貧富の差の拡大、文化の低落、精神の荒廃と堕落、暴力犯罪の増
加、そして深刻な環境破壊等々が蔓延する。完全自由競争社会故、これらの問題
に対処できない。米国自身もこの問題に何も対処できていない。悪いと気付いて
もこれまで通りに科学文明を最大限に使った、大量生産・大量消費・大量廃棄の
経済成長政策を続けている。米国人は抑制することを知らない。金も欲望も最大
限に追求することを心情としている。米国は良い模範であると同時に最悪の模範
でもある。最悪の模範国でもある米国が世界を一極支配して良いのか。それから
米国に良心的政権が永久に持続する保証はあるのか。今の軍事バランスからして、
米国に独裁政権が誕生すれば世界が支配されることにもなり兼ねない。
EUはこの問題に対する解答を出した。社民の流れとEUの統合である。EU
諸国が経済的に統合することで全体として大国としてのスケールメリットを出し
競争力を得、また民主主義の欠点を補うと同時に一致して環境問題にも取り組む
のだ。自由競争だけでは対処できなかった問題をこのような体制で解決しようと
いうのだ。EU統合は当然のことながら米国を意識している。米国とは価値観が
異なるのだ。自らの価値観を守るため統合したとも言える。
》 それとは別に、日本が米
》国と一緒に、そういう準備をしてい
》るということを、周辺の国に見せる
》こと自体、紛争を抑止する力になる
》という考え方もようだね。北朝鮮が
》がじっと日米の様子を見ているのは
》確実だし、中国だって、日米を引き
》離してアジアで主導権を握ろうとし
》ているっていう見方は日米の政府関
》係者からよく聞かれるよ。
逆に驚異を感じ軍拡しようとする動きにもなる。どう見ても軍縮ではなく軍拡
の方向になる。中国は犠牲者の少ない巡行ミサイルのような無人兵器を持とうと
するだろう。しかし、現在は核兵器の時代だから日米が改めて共同行動を取るま
でもなく、お互いに核兵器を保有することにより戦争が抑止されていると言って
良い。米国が日本に期待するのは資金的軍事的な負担ではなく、軍事介入が米国
だけの勝手で行なわれたものではないと世界に印象付けたいからだ。先のイラク
攻撃でのイギリスと同じだ。一国でも共に戦争に加わった国があれば、米国に対
する風当たりはかなり弱まる。米国はスーパー301条をちらつかせながら、日
本に対して貿易取引上の譲歩だけでなく、軍事的協力をも取り付けようと目論ん
でいると言って良い。
米国に主導権を取られることは中国が主導権を失うことになるから米中両国が
攻めぎ合うのは当然だ。そんな中で資金援助はしているのに何一つ主導権を取れ
ないでいるのは日本だけだ。米国の介入はいつまでたっても日本を子供のままに
させていると言っても良い。自分のことが自分で決められない国・日本。欧米か
ら言われれば深い考えもなく大慌てで決めて従ってしまう自主性のない情けない
国・日本。
ヨウジ