AWC   紅の霧 〜ノルム王国の野望〜 (5)    宅急便


        
#4565/7701 連載
★タイトル (DXM     )  95/11/16  22:47  ( 51)
  紅の霧 〜ノルム王国の野望〜 (5)    宅急便
★内容

 ◎あらすじ・・・
 俺はみゅらーず。異世界から来た騎士だ。ひょんなことからチャムってい
う魔法使いと知り合い、今俺は仲間のところに向かっている。

 外は寒かった。それも半端な寒さではなかった。
「おいおい、どーなってんだよ、ここってこんなに寒かったかよ?」
 しかし、チャムは俄然元気ぴんぴんで答えた。
「なによっ、これくらいの寒さで。もうまいっちゃったの?」
 負けじと俺も言い返す。
「そ、そんなことはないさ」
 言いながらも、俺の歯はがちがちとなっていた。なさけねー・・・。
 とにかく、あの話の後で、チャムから聞いたことを整理してこれからどう
するかを考えた俺達は、とりあえず城に向かうことにしたのだった。

 それは、突然に起こった。
 ダッダッダッダッ・・・!
「おいにいちゃん、いったい誰の許可をもらってここを通ってるんだ?」
 ここはまだ森の中だった。今俺達を囲んでいるのは、たぶん盗賊だろう。
「誰って、ここを通るのに許可が必要なのか?」
「あたぼーよ、でなけりゃここを通す訳にはいかねーな」
 盗賊達の中から、どうやらこいつが盗賊の親分らしい人物が前に出てくる。
「誰に許可をもらえばいいんだ?」
「それはここの領主様さ」
「ふーん、それで許可をもらってなかったらどうなるんだ?」
 俺の問いに、盗賊たちは一斉にそれぞれの武器を持ち出して構えた。
「持ち物と女を置いて、とっとと元来た道を戻るんだな」
 盗賊たちは、舌なめずりするような目でチャムを見ているようだった。
「いやだと言ったら・・・襲いかかって来るんだろうな」
「へへへ・・・よく知ってるじゃねえか、ぼうず」
「俺はぼうずじゃねえ!」
「じゃ、何だよ?」
「おまえたちに名乗るほどの者じゃねえよ」
 それとなく俺は周りを見回してみる。どうやら、10人もいないようだ。
「そうかい。で、どうなんだ?」
 盗賊達はだんだん輪を狭めてくる。どうやら、こちらが少数だからと侮っ
ているようだ。まっ、それはそれで好都合なんだが。
「よーし、やっちまえー!」
 盗賊のボスが合図すると同時に、一斉に襲いかかられる。
 しかし、俺はこの時を待ってましたとばかりに剣を抜こうとして・・・、
「ぬ、抜けない!!!」
 俺の力が弱い訳でもなく、剣が錆付いているようにも見えなかったが、と
にかくどういう訳か剣は鞘から抜けることがなかった。
 その一瞬の隙を突かれて、俺は盗賊の攻撃をまともに食らってしまった。
 ドカドカッ!
「うっ!!!」
「みゅらーず!」
 横でチャムの叫ぶ声が聞こえる・・・が、俺の意識は遠退いていく
ばかりだった。

 (6)につづくのであった・・・




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