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★タイトル (CKG ) 94/ 2/ 3 15:24 ( 31)
●『続・権力の陰謀』 金権政治の陰謀 ヨウジ
★内容
あの時、分裂せずそのまま衆院選を戦っていたら、もしや過半数割れするかも
知れないという危機感を持った自民党幹部はこう思ったのかも知れない。「この
まま選挙で勝って政権を維持したとしても、野党からの政治腐敗の徹底追求を受
け、党幹部を含む多くの議員の立場が危うくなる。小選挙区制の導入を中心とす
る政治改革法案もこのままでは通しに難い。」
そこである画策をしたのかも知れない。その始まりが党分裂・新党ブームだっ
た。新党は政治腐敗一掃を旗印に戦い、革新側の多くの票を吸い取った。自民党
はそれにも関わらず改選前の議席を維持した。しかし、党分裂により減らした議
席は取れなかったので過半数を割った。この結果一党独裁38年間の自民党政治
は終わり、画期的な連立政権が実現した。そして細川内閣は所信表明演説で政治
改革を最大の課題として掲げ、経済政策では「生活者優先」と貿易黒字削減のた
めの「経済改革」をその基本政策に据えた。隅々に何か国民に新鮮な印象と希望
を与えた。
だが結局、政治改革関連法案は基本的な論議を経ずに、いきなり細部の技術的
な問題についての各党間のすり合わせ作業に入ってしまった。それに時間的な問
題もあり十分に議論をせずに採決に入ってしまった。特に国会の会期切れ間際に
なり、大慌てで自民党に大幅な譲歩を強いられてしまった。元々不完全な政治改
悪に繋がるような法案が、更なる改悪を受け成立させられてしまったのだ。不況
対策等目白押しの懸案に尻を押された格好だった。そして今回の国民福祉税の問
題である。
振り返って見て、この連立とは一体何だったのか。政治改革を隠れ蓑にした金
権腐敗政党の陰謀だったのではないか。新保守党主導で中道・革新を抱き込み、
反対・批判をかわしながら、思うところへ誘導されてしまったのではないか。政
治改革は逆に政治改悪になり、他の政策も自民党時代とまったく同様になってし
まったではないか。このままでは中道は保守に吸収消滅させられ、革新の火は消
されてしまう。何せこのままでは小選挙区制のもと戦わなければならないのだか
ら。
ヨウジ