AWC 『告』               舞火


        
#1615/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (CGF     )  89/ 6/ 5  20:35  ( 99)
『告』               舞火
★内容
                 『告』
       <この世における、全ての『おじさん』達に告げる>

 (1)『おじさん』とは、『おじさん』あるいは『おじん』と呼ばれる人々の事で
   あり、年齢には全く関係無い。
 (2)又、『おじちゃん』と『おじさん』は、全く違った意味を持つ単語である事
   を、考慮に入れなければならない。
 (3)(2)と連動するが、『伯父(叔父)さん』と『おじさん』も又、全く違う
   のだということを、覚えておいて欲しい。
 (4)特に、管理職についている『おじさん』には、留意してもらいたい。
 以上、4点を踏まえ、ここに以下の事を告げる。

**************************************
*    この世に、『おじさん』程、女性に嫌われ易い男性はいない。    *
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 ここでいう『女性』は、20歳代の、特にOLをさす。

 さて、何故このような事を告げるのか。
 それは、どうして嫌われるのか、を、少しでも知ってもらいたく、そして、それを
改善すべく努力をしてもらいたいからである。
 そのため、以下に嫌われる要因を告げる。

(1)体形的要因
   これは、ずばり中年太りが典型といえよう。
   特に、狸のような腹というものは、必ず、陰で笑いものになっているのがおち
  である。
   これに加え、背が低いとなれば、昨今の背の高い(低くてもヒールでかなり高
  くなる)女性陣からすれば、文字通り見下した存在でしかないのである。となれ
  ば、先程告げた管理職の『おじさん』という者は、冷たい視線を浴びてしまうも
  のである。
   しかし、背が低い事は如何ともし難いため、せめて、腹だけでもどうにかする
  べきである。
   せめて、腹が目立たない服装、というものに気を配るべきである。

 しかし、体形的要因というものは、ほとんどの『おじさん』が持っているもので、
これだけで嫌われるということはあまりない。
 何より問題なのは以下に告げる事であって、そして、それがために、体形的要因す
ら問題になってしまうのである。

(2)性格的要因
   a)楽観的すぎる。
      これは、特に管理職の『おじさん』に告げたい。
     管理職が楽観的すぎると、下っ端は苦しい仕事となる。これは、女性に限
     らないが、特に女性からすれば、『おじさん』という事もあって、もう反
     感しかわかないものであり、陰口のもととなるものである。
      この陰口というものは、一度広がると取り換えしがつかなくなっている
     場合が多い。
      何故なら、とかく女性は女性に味方し、同情して、一緒になって悪口を
     言ってしまうものであるから、『おじさん』にとっては身に覚えがないこ
     とも、広まっている場合が多いからである。
    b)すぐ怒る。(すぐ感情的になる)
      機嫌が悪い、気にいらないことをした、といって、仕事場中響くような
     声で叱りつけるという事をすれば、相手がだれであろうと、非難の的とな
     る。
      もし、この時の相手が女性であれば、一気に評判が悪くなること請け合
     いである。
    c)しつこい。
      同じ事を何度も聞くような『おじさん』は最低である。
      ことに、その話題が『彼、いるの?』であるとかとなると、女性にとっ
     て不快感しか沸かないものである。
    d)意見をすぐ変える。
      先にいった意見と全く反対の事をいうような『おじさん』は、情けない
     奴と見下されるものであり、これが管理職となると最低である。
    e)他人に押し付ける。
      言葉にはしないが、自分の仕事くらい自分でしろ、という事を感じてい
     る女性は多いのである。
    f)からむ。
      これは、最低。
      からむ事が判っていたなら、酒はほどほどにすべきである。
    g)仕事が生きがい。
      面白味がない。
      こういう『おじさん』は、会社内の歓迎会等があっても、仕事を言い付
     ける為、嫌われるのである。
      『ああ、いいよ。帰りなさい』と忙しくてもにこやかに言えるような人
     は、自然好かれるものである。
    h)同じ店しかいかない。
      『おごるよ』と言って、毎回同じ店では、誰もついていかない。

 以上、何点か告げたが、決してこれだけではない。
 だが、この中に自分がにあてはまることがある、となれば、要注意である。
 女性独りならいいが、女性はいつも集団である。
 集団は計り知れない力を持つ。
 ましてや、これらの女性達は、後に『おばさん』になる要素を持っている。
 ゆめゆめ油断してはならない。

 以上の事、必ず考慮に入れておいてもらいたい。

これは、『警告』であり、『忠告』であり、そして、『通告』である。
                             1989年6月5日
                                 某女性より
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 これを読んで、笑っているあなたが、一番『おじさん』なのかも知れない。
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                             −−−「告」−−−
                                 舞火
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