AWC 〔〔〔〔〔緑字斎のポエジーへの招待 2〕〕〕〕〕


        
#94/1850 CFM「空中分解」
★タイトル (QJJ     )  87/ 1/ 6  21:53  (114)
〔〔〔〔〔緑字斎のポエジーへの招待 2〕〕〕〕〕
★内容
              ´
        asterisque

正体不明の言葉  律法  体腔にある鍵穴
荘厳なる儀式  赤い運河上の秘蹟  冒頭のインデックスに封入され
  る書物  毒物の体系とその媾い
建造物の韻律  法の解除  忘失  語が語を喰らい始める  ある予感
  抉られる
舌がふたつに  部族の海  聖らかな頁
      ´
asterisque  恒常的なハンモック  腸詰
入口のない出口  古代都市
準備される偏頭痛
切り取る  吹きかける  包装  顔  づたいに
橋桁が壊れかけ  読み込まれる眩暈  記憶される  豊かな
沃土  中心部を掘り返す  老婆と夜
熱病  欠如  潜在能力
偉大な魚  満天の
管  泡  錘の中にある
一連の続発  窓  筒抜けに
唱みあげる  旧字体の絡む
事態の急から
機能  弁証  空っぽの軸まで
毛の束と背表紙  寝台と裏切り
ササン朝ペルシアの  朗々たる
弦  帆立貝  三頭の馬を凝視せよ
道端の火災  さらに唐突な手首
命題  鎖  小動物  エーテルを吸う
失効  デーモンの下婢(はしため)  疣のある蛭よ
瞳孔とは棲家  航路の再現という
正直な限定性  はは  虫のたぐいめ
自然とは  旧制がぐるり旋回  メビウスの環
白壁に  銃弾  絞首の巨木  人も離れ
花壇は奇怪に生存する  放尿する  ああ苦痛
面会人が訪う  単刀直入な鉱石
眼が潰れるぞ!
瓦解!  反応!  へど!
上気する!  緑!  陽射し!
言外の反射!  停止感覚!
迸る!  毛!  毛!
割れる!  割れる!  破れる!
ある晩の陳述
装飾的現実という景色
計算高い二日酔い  卵気分のほろ苦さ
アイトーンの翼をかき毟れ  押さえつけろ
律動する  慟哭する  三半規管
ある異常な精神の満ちる夜もすがら
蚊柱の立つ  穴  墜ちる  家具
未然に  空よ  rubyの降る
あの痛みよ
這いつくばう眼球  建物の内部を
話してごらん  みょうみょう猫  奥付から
立ちのぼる  翳が凍る  赤道直下
原因とは  凄惨  つらぬく平仄
まばらにくりぬかれた  脳髄
また  たちどころに消失する
呪い  声なき語りかけ  分岐よ
爬虫類の  あくなき  空漠  指
食器  つまり汗腺の断面図  襲いかかる
分析  分離された異和
駆け込んだ門の柱で行き止まり
動かぬ肩  律法が集中している
暗黙の了解  不文律の塔  ああ  歯軋り
壜の中の弁明者  巨人  膨れあがる猿面
苛立つ記号  目前の痕跡  薄い熱よ
風が粒となる
屍  屍  剥がれつづける夢精  うすっぺらな排中律
さまざまな女神の毛  鼻から生まれる識神  平坦な視野
見えない  定めない  こぼれる虫  こぼれる頬  匂いやかな末端
腹部が透明になる  焼却炉の中の楽器  凍る石仏
惑乱する補聴器  波  波  光
悪徳の膝  その絵画的美観  吃音
黄金の水質  洞窟を充たす仮定
炎の街並
匙加減
入水
便
架ける犬歯
はじける桃  飛び散る産毛
腹違い  充血している  竜巻と空想家
大陸  カリブ海と黄河  耳うちせよ
河岸に立つ少年  尻軽な人非人
意識という潅木  その壷
Sirius  濃紺の夜空  微妙なる電波源
ふたつの蟻地獄の重複  破損するかまきり
ゆらゆらたなびく狼烟
海底  くつがえる形式論理
脳細胞  くたばりぞこない
裂け目が  納税義務が  腰くだけの渡り鳥め
逢引きの暗号め
星は物憂げな精神科医  人種の冠状波紋
的中したぜ  このあばら屋が  費えはいらぬ
栄誉はいらぬ  消滅と同時に空中散歩
硝子の見解  やむなく早熟
辻々の凹部に  不快な湖  おぼつかぬ老齢
囲いという属性  お喋りな変貌
貪婪な靄よ  かつ一枚岩の絶壁
風が変わる  乾いた熱  三角錐
若死にする王の王  地崩れと星移
水の世紀  火の世紀
眼は見る道具ではない
翔ぶ  硬い熱  バネが  花が
語のアラベスク
裏がえる肺  めくられる嚢
のたうち  のたうち
何処!  渇き!  響く!
闇こそ枕!  語!  語!
ぜい!  ぜい!
ひきつる!  朝まだき!
ほんの!  まだ!  謀略の!  とば口ゆえに!
底には!  突如として!
ぱっくり!






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