#3721/3722 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 25/12/16 17:28 ( 24)
意外な方向へ? 永山
★内容
WOWOWのドラマ「シャドウワーク」第四回を録画視聴。ネタバレ注意です。
冒頭からしばらくは北川刑事の夫の横暴ぶりが少し描かれる。これだけなら今までと
そう変わりはないのだけれど、別のシーンで、その夫の携帯端末の待ち受け画面になっ
ている写真が、かなり意外で気になることを示唆していた。うまい見せ方だと思う反
面、今までの展開では結び付くような暗示や手掛かり、雰囲気が一切なかった(と思
う)ので、急だなという印象も。待ち受けの写真を画面に映し出した瞬間、視聴者が
「ああ、あのときのあれはそういうことか!」となるのが理想でしょうけど、さすがに
ハードルが高いかも。
北川刑事の単独(独断)捜査は続き、DVシェルターである志村宅に、事情を聞くの
と併せて見学に来る。ここでの北川刑事の態度で、紀子が北川刑事もDV被害者なんじ
ゃないかと察するくだりは、よく出来ている。特に台詞がある訳でなし、ちょっとした
仕種や視線なんだけど、気が付いて当然だろうなと思わせる辺りが巧み。
あと、うまいというのとはちょっとニュアンスが異なるだろうけど……北川刑事がD
Vシェルターの面々のやったことに勘付きつつ、彼女自身の立場を当てはめることで共
感を覚えている雰囲気が出ていて、観ている側からすれば、ひょっとしたら仲間になる
可能性もあるのかなって思う。そして、(世間一般的に)正義の側が(世間一般的に)
悪の味方をするような物語って、「正義の者が悪に取り込まれる」といった感覚を持つ
のが普通という気がするんだけど、本作ではそんな感覚にならない。DVシェルターの
人達に肩入れするし、女性刑事に対しても「見逃してやれよー、何なら仲間になればい
い」とすら思えてしまう。ただ、一視聴者としてこれは「共感」とは違う。「理解」す
るけど「賛同」はしない。傍観者的立場だからこそ言えることかもしれませんが。うー
ん、難しい。
ではでは。