AWC “水切り”寸前   永山


        
#3668/3706 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  25/10/29  22:19  ( 29)
“水切り”寸前   永山
★内容
 フジテレビ系で放送のドラマ「新東京水上警察」第四回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 今回から新しいエピソードに入った、と思ったら一話完結だった。前のは、三話分掛
けてひとまず解決したから、今後もこのペースで行くのかと思ってたけど、違うのね。
 本ドラマには今までの感想でダメ出しをしていますけど、そこに加えて今回の話はも
う見限っていいくらいに変でした。視聴者は怒るべきと思うくらいに。
 犯人である大学教授の男は、息子の死は自殺の可能性が高くで、だとしたらその原因
は自分自身にあると思っている。そして海に沈んだ息子の遺体がまだ見付からないま
ま、捜索が打ち切られ(捜査は続行)たため、再捜索を渇望して、声を上げている。し
かし警察が動いてくれないので、男がとうとう行動を起こし、水上警察の船を乗っ取っ
て、夢生s子が落ちたであろう場所まで行き、爆弾で船を人質もろとも吹き飛ばそうと
する。そうすれば警察は否応なしに、周辺海域を捜索することになるから――という、
動機に工夫が見られる、悪くない設定なのですが、終盤になって明かされる、「息子の
死は自殺ではなく事故だった。だからもう犯行を続けなくていい」という辺りで、一気
に、ん?となる。主人公の碇は「湾岸署が捜査を続けてくれていたからこそ、真相が明
らかになった」だから犯人の大学教授は湾岸署に感謝しなきゃ、みたいな話しぶりをし
ていました。けど、そもそも湾岸署が捜査で分かったことを、速やかに大学教授ら遺族
に伝えていれば、男は事件を起こそうとは考えなかった訳で。せめて伝えていなかった
理由が説明されるのかと待っていたけど、何にもなしに終わった。
 この変な話の運びの原因が、脚本にあるのか原作にあるのか知りませんが、撮影して
いておかしいよなあ等と感じなかったのかしらん。
 ついでにもう一点、首を傾げた箇所を挙げておくと、最初の海上におけるドローン爆
発事件の捜査で、釣り人らに対するマナー強化を訴え、マイクロプラスチックをはじめ
とするごみから海の環境を守ろうとしている環境保護団体に、聞き込みに行くくだりが
おかしいような。ドローンを海上で爆破したことで、破片が飛び散り、海中に没してい
る。環境保護団体の目標から言って、ドローン爆弾なんて方法を採るはずがないので
は。

 ではでは。





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