#2305/3613 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/08/04 20:40 ( 30)
“エビデンス”再び 永山
★内容
テレビ朝日系で放送のドラマ「刑事7人 第8シーズン」第四回を録画視聴。ネタバ
レ注意です。
今回は新入り路敏が有給休暇を取っているとの設定で、ほぼほぼ出番なし。ていうこ
とは路敏が毎回口にしていた片仮名言葉、第四話目にしてなしなのかな? それとも最
終盤に片仮名言葉を言うためだけに登場か? なんて考えていました。
結果を記すと、路敏は最後にちらっと出て来たものの、片仮名言葉のフレーズは言わ
ず。が、その代わりにと言っていいのかどうか、エピソードのかなり前の方で、海老沢
が「エビデンス」を使っていました(笑)。前回で覚えた「エビデンス」を早速使ってみ
た感があって、笑えた。こういう本筋とは関係ないであろうお遊びは、回を重ねてきた
シリーズ作品にこそ似合うって感じたです。
事件の方は、一応限られた容疑者の中に犯人がいるという、本格推理っぽい造り。と
いっても、容疑者は三百人以上いるので、結局は被害者と接点がある者を優先的に調べ
る、ごく当たり前の調査が行われる訳ですが。
刑事一人一人が個別に、関係者への参考人聴取に当たるのですが、主役たる天樹が受
け持った関係者――サード助監督こそが犯行に関わっており、また、天樹が途中で知り
合う清掃係の中年男性もやはり犯行に関わっている。何という主人公補正。(^^; もし
仮に他の刑事がサード助監督を聴取したり、天樹が清掃係と知り合わなかったら、事件
は解決に至らなかったかもしれないと思わせるレベル。名探偵が謎を解く物語ならまだ
しも、刑事ドラマでこれはちょっと安直な気がします。
犯人探しの側面で見ても、結構分かり易い構図になっていたんじゃないかな。凶器と
なったアーチェリーを(本物とレプリカともに)管理するのがサード助監督で、そのた
めの南京錠が開けられていたことに気付いていながら、本番の撮影が始まる寸前だった
からという理由で、南京錠のことを報告しない――普通に考えて、これはあり得ない。
何のための管理だってことになる。にもかかわらず報告しないでいいと判断したサード
助監督は、明らかに怪しい訳で。
吉田鋼太郎演じるボスが、えらく損な役回り。一生懸命捜査に打ち込む部下らに対
し、「おまえら休みをとれ」を連呼し、自身は何も仕事をせず、パットゴルフをして遊
んでいる……視聴者からすれば感じ悪い。捜査での見せ場を用意できなかったのかな。
ではでは。