#2263/3619 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/06/25 19:59 ( 22)
サンドボウル 永山
★内容
WOWOWで放送の松本清張映画「砂の器」(日本 一九七四年)を録画視聴。ネタ
バレ注意です。
これまた再三再四映像化されており、いくつかのバージョンで観た覚えがあります。
和賀英良を演じるのは二枚目俳優と決まっているのね。本作では加藤剛でした。善人役
しか見た覚えがなかったけれども、若いときは悪役(犯人役)も結構やっていて、そつ
なくこなしている感じ。
他の『砂の器』映像化作品と顕著に違っていたのは、終盤の回想シーンが異常に長く
感じられたこと。それも台詞などはあまりなく、状況を示す映像だけがずーっと続く。
観客側は想像で充分補えるから、とにかく過剰に思えた。※ただし、原作者他からの評
価は高いそうです。
動機をはっきりさせなかったのも、変わっているといえば変わっている。他の映像化
作品では、もう少し示唆するような描写があったと記憶していますが、自信はない。(^
^;
ストーリーは、刑事の地道な捜査をひたすら追うのが主。退屈ではなく充分興味深い
が、空振りが多くて、観る側も疲れるかも。
俳優陣がやたらと豪華。先に記した加藤剛を始め、丹波哲郎、緒形拳、森田健作、島
田陽子、佐分利信、渥美清、菅井きん、笠智衆とそうそうたる顔ぶれ。これだけ個性の
強い人達を集めて、よくまとめたなと。刑事の一人が丹古母鬼馬二というのは気が付か
なかった。あと、巡査の一人が浜村純とあったので、「え、あの映画評論家の?」と思
ったけど、さすがに違った(笑)。
ではでは。