AWC 色々と変わった彩り河   永山


        
#2261/3620 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/06/23  20:05  ( 27)
色々と変わった彩り河   永山
★内容
 WOWOWで放送の松本清張映画「彩り河」(日本 一九八四年)を録画視聴。ネタ
バレ注意です。
 当時、若手筆頭の人気俳優だった真田広之を主役にするべく、原作小説をだいぶ変更
しているらしい。平幹二朗演じる元エリート社員が復讐するのが妥当な線だろうに、実
際に手を下すのを躊躇ってばかりいるキャラと化したのは、そのせい? で、その結
果、つまらなくなった気がする。
 作中に登場した薬物は、実在する物なのかしらん。あるんだとしたら、恐ろしいし、
何よりもミステリ作品でその薬物を入手できる立場の人物が殺しをなす場合、どうして
その薬物を使わないの?となりかねない訳で。
 悪役の三國連太郎、禿げ頭の人物を演じるためにかつらを着用し、さらにその上から
普通のかつらを被る。そしてシャワーシーンではシャワーキャップまで被る。何か、笑
わせようとしているのかと思ってしまうレベル。かつら自体に全然意味がない訳ではな
く、風呂に入っていることを平幹二朗が気付く場面で一応、かつらが役立った。けど、
やっぱりおかしいよなあ。
 全体的に省略が多いようで、だいぶ想像で補わなければいけない。特に、真田広之と
名取裕子それぞれの演じた役同士がひっつく流れが、唐突に感じた。同郷ってだけじゃ
弱い。
 また、偶然の多用も目に付いた。人と人との出会いが度々、制作サイドの都合で起き
ている。初めて知り合うシーンはいいんだけど、その後の再会があまりにも……。
 三國連太郎演じる悪役が、刃向かう者をいとも簡単に消してしまう。渡瀬恒彦演じる
記者から脅されたときは、脅しの元ネタの回収を考えずにさっさと始末していたけど、
いいのかそれで。
 雪の降ったあとの林の中で、社長が首吊り遺体となって見付かるシーン。踏み台がな
いし、雪を固めた様子もないことから、木に登ってから首を吊ったのか? 枝のほとん
どない、登りにくそうな木だったが。

 ではでは。





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