AWC 逆行なのか防衛策なのか   永山


        
#2213/3624 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  22/05/17  20:06  ( 38)
逆行なのか防衛策なのか   永山
★内容
 小説の賞で、Web応募をおこなっていないところは、それなりに理由があるんでし
ょうね。単なる想像になりますが、

・応募数がもし激増したら丁寧な下読みができなくなるのを懸念しているから
・賞のカラーに明らかに合っていない投稿が雪崩れ込んでくるのが予想できるから
・使い回し作品をなるべく排除したいから
・募集条件として真の意味での未発表作品に限定しているから

 といった辺りがありそう。同じ出版社の主催で短編はWeb応募あり、長編は紙原稿
のみという風に対応の異なるケースがあるのも不思議だ。


ドラマの感想>
 フジテレビ系で放送のドラマ「元彼の遺言状」第六回を録画視聴。ネタバレ注意で
す。
 教会での密室殺人、しかも倒叙スタイルで、主人公たる弁護士はその犯人の依頼を受
けるという構図はなかなか魅力的で、久々にこのドラマに対する期待値が上がったので
すが……ハードルを高くしすぎたのか、あっという間に失速した感。
 観る者の読みを半歩でも先を行く展開があれば違ってくるでしょうに、このドラマに
はそれがない気がする。すべて、ざっと予想した範囲内に収まっている。あまりにオー
ソドックスで、昔の二時間サスペンスでよく用いられていたネタを、今風の連ドラに置
き換えたとでも言えばいいのか、とにかく驚きに乏しい。
 今回、せめて(裏の)犯人が、主人公達の説得を受けてなお、「知らない」と言い通
せばだいぶ変わってくると思うんですが。原作小説の作者は弁護士でもあるとのこと
で、展開のさせ方に関係しているのかなあ。
 で、この裏の犯人を、本当に罪に問えるかどうかも気になる。立証できそうなのはせ
いぜい監禁ぐらい? それとて、中に殺人犯がいると分かっていて怖かったから、出て
来られないようにつっかい棒をしたんだとでも主張されれば逃げられそうな。
 仮に裁判に引っ張り出しても有罪にはならず、しかし世間が許さず、裏の犯人は失
職、後ろ指をさされながら残りの人生を過ごす――となるかもしれませんが、その展開
だと人を大衆が裁いたことになり、主人公の「人を裁けるのは法だけ」という台詞が空
しくなるような。とまあ、しっくりこない締めくくりでした。
 篠田の秘密についてちらと明かされましたけど、その怪しさ全開の報告をだいぶ前に
受け取っていながら、主人公の弁護士は篠田をすぐ問い質そうとせず、警察に問い合わ
せた様子もなく、そのまま使用人扱いし続けているのは、どういう神経をしているんだ
ろうと思わざるを得ません。(^^;

 ではでは。





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