#2169/3628 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/04/07 17:35 ( 31)
FとAの再会 永山
★内容
漫画家の藤子不二雄Aが逝去。八十八歳。ご冥福をお祈りします。
代表作は現在では『笑ゥせぇるすまん』になるのかな。オール年代なら『オバケのQ
太郎』かしらん。『オバQ』には藤子Fや他の漫画家がどの程度関わっていたのか分か
らないのですが。あとは『忍者ハットリくん』『怪物くん』『プロゴルファー猿』辺り
が思い浮かびますね。
でも私がより好きなのは、読み切り短編の方かもしれない。不気味でまがまがしくも
おどろおどろしい、「世にも奇妙な物語」よりもどぎついブラックユーモアって感じの
作品群に強いインパクトを受けました。小さな子供立った頃は、あの『ドラえもん』と
同じ作者が描いたとは信じられなかったです。実際、ほとんど描いてなかったみたいで
すが。
BS松竹東急で放送の映画「霧の旗」(日本 1965年)を録画視聴。ネタバレ注
意です。原作は松本清張の同名小説。
何度となく映像化され、そのいくつかを見てきたので、しっかり印象に残っているの
ですが、今回はまた多少異なる印象を受けました。六十年近く前の白黒映画だというこ
ともあるのでしょう。また、映画とテレビドラマの違いというものか、人物の心理を他
の物に託した表現が散見され、よく言えば文学的、悪く言えば間延びしたシーンがいく
つかあった。
さらに、他のバージョンの作品と比べて違いがあって面白い。時代背景によるものが
多いですけれども、筋書きそのものを変更してきた箇所もあり、作品の後味が変わって
いた。
さて、この作品の主人公は兄を亡くした若い女性か、弁護士かのいずれかでしょうけ
ど、仮に前者だとしたら、見ている側はどれほど感情移入できるんだろう?なんてこと
を前々から感じておりまして。現代の感覚に照らすと、弁護士に対する女性の振る舞い
は逆ギレ気味のストーカー&クレーマーって感じで、とてもじゃないが全面支持は無理
ではないかと思えます。しでかす悪事にしたって、予想外の事態にその場で急遽対応す
るというもので、狡猾さの表れと言えますし。
ではでは。