#2167/3628 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 22/04/05 20:04 ( 23)
かつおのびんた 永山
★内容
アカデミー賞のセレモニーで俳優がコメディアンを平手打ちした一件が広く報じら
れ、反応が米国と日本とで大きな違いがあると話題に。
で、私もちょこちょこと続報に触れつつ、多少なりとも感じたことがありまして。
まず、あのジョークは純粋にジョークとして評価した場合、面白いのかどうか。個人
的には、私の知識が足りないのか、どこに面白みの萌芽があるのかすら不明。
次、米国の流儀(あるいは欧米の流儀?)では、“社会的地位が高い人は、低い人か
ら揶揄気味に笑いのネタにされたとしても、受け流すぐらいでないといけない”という
ものらしいのですが、あのジョークを見ることになる第三者に対しては何の配慮もなく
ていいのかしらん? 昔聞いた話では、向こうのテレビ番組の放送コードは日本よりも
遙かに厳しく、特に子供向けにはセクシーな場面や流血シーンなど以ての外、みたいな
感じで言われていたかと思います。その伝で行くと、今回報じられているようなジョー
クが公に流れることには、何ら規制は掛からないのか。笑いの対象とされた女性が患っ
ているのと同じ症状の人達を傷付ける恐れは想定しなくていいのか、赤の他人なのだか
ら関係ないで済むのだろうか等々。
もう一つ、これは創作の上で勉強になったなという観点からになります。つまり、欧
米を舞台にした作品を書いたつもりでも、日本の流儀が染みついたまま切り替えずにい
ると、舞台とは乖離したストーリーなってしまうことがあり得るなと。妻を揶揄された
男が公の場でその相手を平手打ちして、周囲は拍手喝采――なんてシーンは、よくよく
考えた上でないと、欧米が舞台の物語では展開できないんでしょう、きっと。
ではでは。