#1847/3614 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA ) 21/07/11 19:34 ( 33)
源に雨が降ると 永山
★内容
天気は快晴なのに、お試し中のスカパーが映らなくなって、まだ期限を迎えていない
はずなのに何で? 壊れた?と軽く焦る。Twitterで“スカパー”と検索を掛け
てみると、全国的に同様の症状が発生していると分かる、ある意味安心できた。(^^)
どうやら配信元の機器を置いている地域に豪雨が降ったのが原因だったとかで、全国
規模のトラブルになったみたい。
スカパー!お試しを利して、ホームドラマチャンネルで放送された松本清張ドラマ
「状況曲線」を録画視聴。ネタバレ注意です。
以前、地上波かBSで観た覚えがあるんですけど、内容をほぼ覚えていなかったので
再視聴。ところが半分以上観ても、全然思い出せないというていたらく。(^^;
観ている間に感じていたのは、人の命が軽いなあってこと。公共工事だの談合だのの
ために、人が次々と簡単に殺されていく。しかも関わった連中の誰もが恐れ戦いたり、
悩んだり、良心の呵責に潰されそうになったりなんてしていない。当たり前のごとく、
利益を追い求めて行動している。そして身を守るためなら、共犯関係にある者でも始末
しようとする。そこまであっさり殺すのなら、いっそ単独捜査している刑事を殺した方
が、口封じになって手間が省けるんじゃないかと思えたくらい。
で、最後のシーンで、取り調べを受ける主犯の男(実行犯として動いたのは一度きり
でしかも未遂に終わる)が急に自分が人殺しだと認識して、反省を口にするんですよ。
この場面のために、それまでずっと人命を軽く扱ってきたのかな? だとしても、随分
と極端なやり方だと感じましたが。
当初の思惑が狂って、別の犯行にスライドしていくのは意外とうまく運んでいるなと
思った。計画通りに進まないのって普通、ぐだぐだになりそうなもんだけど、ターゲッ
トを変更して、あたかも計画通りだったみたいに進んでいたのは、ストーリー作りの観
点からも興味深い。
序盤から中盤に掛けては、財津一郎演じる専務が身に覚えのない殺人の犯人に仕立て
られていく様がメインなんですが、他のキャラクターの視点を取っている映像なので、
完全にはのめり込めない。それどころか、実際にはこいつが怪しいんじゃないかという
のが露呈しやすくなっているのでは? なので中盤までは財津一郎演じる専務の視点を
取り、スリラー調で絵作りした方が効果的だったんじゃないかなあ。ヒッチコック作品
ぽくなりそうだけど、松本清張の小説をヒッチコック風にという組み合わせ自体が売り
になるのでは。
ではでは。