AWC ナウでヤングなイマい題材   永山


        
#1762/3625 ◇フレッシュボイス2
★タイトル (AZA     )  21/04/09  20:52  ( 25)
ナウでヤングなイマい題材   永山
★内容
ミステリにおけるお金持ちの表現>
 他のジャンルはよく知らないので分かりませんが、推理作家の中には、金持ちキャラ
に限らず、敢えて型に填めたキャラクターを設定する場合もあるみたいで。理由は、そ
うした方が本格ミステリを成立させるためのコマとして、動かしやすいという背景があ
ると何かのエッセイで読んだ覚えが。※誰のエッセイだったか忘れているほど記憶が定
かでなく、だいぶ意訳しているかもしれません。あしからず。


ドラマの感想>
 BS12で再放送の松本清張ドラマ「薄化粧の男」を録画視聴。ネタバレ注意です。
 むかーし、地上波で放送されたときの分を観た覚えがあるのですが、筋を半分以上忘
れていたので楽しめました。(^^;
 このタイトル、放送当時ならそれなりにインパクトがありそうだし、原作小説発表の
頃ならもっと強烈な印象を発していたんじゃないかしらん。今や隔世の感?
 風間杜夫演じる被害者男性が、実に現代風の設定だなと感心したです。普段は人当た
りのいいまともそうな人間なのに、ちょっと深い関係になると自己肯定感が非常に強く
て、周りのことを考えない、他人の迷惑を顧みないサイコパスを思わせるキャラクター
に転じる。原作小説でもこのような描き方をしているのか、気になった。
 一応、ミステリとしての肝はアリバイトリックと、刑事の用意した引っ掛けでしょ
う。このうちの前者は、ミステリのジャンルで幾度となく使われてきた手法で、ここだ
け取り出すと同じ例が後にも先にも多数挙がると思います。でもそれが問題視されたと
いう話は聞かないので、このアリバイトリックも(中心に毒を仕込んだ氷のように)と
うの昔から普遍的なトリック扱いしていいんだろうなあ、多分。

 ではでは。





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