AWC ◎2009年12月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ


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#796/1160 ●連載
★タイトル (CKG     )  09/12/31  20:15  (260)
◎2009年12月度 CO2削減実績報告 〜そのA〜 ヨウジ
★内容                                         10/01/01 00:08 修正 第3版

4.2009年CO2年間削減実績

       年    電気    ガス   水道       CO2
           KWh    m3    m3        Kg
                                   基
排出実績 1990 5468  611   242   1085.92 ←準
削減実績 1999 5270  532  233  1010.16  年
削減実績 2000 3845  476  220   801.24
削減実績 2001 3622  290  200   652.24
削減実績 2002 3341  249  183   589.56
削減実績 2003 2984  200  149   509.92
削減実績 2004 2951  145  127   467.24
削減実績 2005 2902  137  123   455.60
削減実績 2006 3030  148  121   477.68
削減実績 2007 2887  143  121   457.32
削減実績 2008 2917  140  111   457.40
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
削減目標 2009 2930  145  127   464.72
削減率%    −46.4 −76.3 −47.5 −57.20%

削減実績 2009 2861  126  123   443.64
削減率%    −47.7 −79.4 −49.2 −59.15%
                               ^^^^^^^^^^^^^

5.考察

   通気口のルーバーを閉じたり、ダイニングキッチンの床に一年に一度のワ
  ックス掛けをしたり、テーブルの下にジュータンを敷いてダイニングコタツ
  をセットしたり、その熱源となるソフトアンカやホットマットを押し入れか
  ら出して所定の位置に置いたり、ペットの猫の小屋を物置から出して手直し
  して防寒対策したり等、冬支度を済ませ、期限ギリギリになってパソコンを
  使って年賀状を作成し深夜に投函に行ったり、そして気が付けばもう年の瀬
  になっていました。過ぎてしまえば一年が経つのは速いものです。

  ★感心した後がっかりした鳩山政権

    期待の鳩山政権は事業仕分けで事業を見直したところまで良かったので
   すが、その後の政治判断で復活して過去最大の92兆3000億円にまで
   膨らんでしまったのにはがっかりさせられました。税収37兆4000億
   円に対して、新規国債発行額が44兆3000億円ということですから、
   前政権の借金依存体質がまったく改められていません。おまけに消費税増
   税は向こう4年間は行なわないというのですから、国家財政の破綻がいよ
   いよ現実味を帯びて来ました。それに加え環境税導入は先送りされ、何と
   これから一年掛かりで議論して決めるというのですから、2020年まで
   にCO2を25%削減すると世界に対して宣言したこととまったく矛盾す
   る方針となりました。
    政権発足からまだ3カ月しか経っていなく、急には変えられないことは
   分かっていますが、国民に対してはっきりとした方向性を示しながら行な
   ってもらいたいものです。「これから議論をして決める」というのではど
   うなるのかがさっぱり分からず不安になるからです。どの方向に向かって
   進むのか先に明確な方針を打ち出すべきです。そして方針通りに実行して
   いることを説明しながら進めるのです。小泉政権はリーダーシップはあり
   ましたが、目指す方向には賛成できない点が多くありました。鳩山政権は
   目指す方向に賛成できる点と賛成できない点があり、支持して良いものか
   どうか未だに分かりません。財源問題もありますし、高速道路無料化と
   CO2 25%削減のように矛盾した政策もあります。財源の確かな裏付け
   もないまま公約すべきではありませんし、どちらを優先させるのか明確な
   方針を打ち出すべきです。それから子ども手当の公約を守るために扶養控
   除をなくすという乱暴な政策には賛成できません。扶養すべき家族がいる
   から所得控除があり、それぞれの家庭の事情が考慮されるきめ細かい制度
   になっているのに、所得控除をなくして税額控除だけで行なうのでは新た
   に生活に困る家庭が出て来てしまいます。それなのに「社会全体で子ども
   を支える」という一見耳当たりの良い言葉で誤魔化しています。時給だけ
   の低所得世帯があることをまったく無視した政策です。

  ★COP15もがっかり

   コペンハーゲンでのCOP15にもがっかりさせられました。実質的に何
  も決められませんでした。もっとも誰に文句を言えば良いのか分かりません
  が。先進国に一番責任があるのに途上国も削減しなければやらないというの
  もおかしいし、世界の五分の一を排出している中国などの大排出国がこれか
  ら経済成長するところだから強制力のある削減目標は受け入れられないとい
  うのもおかしい。
   根本には経済と環境は両立しないという問題があります。経済成長に比例
  してCO2の排出量も増えるからです。再生可能エネルギー(自然エネルギ
  ー)に全て置き換えられればこのような問題は起こりませんが、量的に全て
  置き換えられるかどうかは疑問です。大幅な省エネをした上でなら全量再生
  可能エネルギーに置き換えることは可能かも知れまぜんが、政府はまだその
  ような政策には着手していません。エコポイントを付けて省エネ家電やエコ
  カーの販売促進を計る程度のことしか行なっていません。これらは半分は景
  気刺激策であり、この程度のことではとても全量再生可能エネルギーに置き
  換えることはできません。経済成長を抑えてでもCO2 を削減するんだとい
  う意気込みがなければ地球環境は守れません。
   これは本当は分かっているはずのことですが誰も言いません。自由市場経
  済が当たり前になっていてマイナス成長の経済など考えられないからです。
  でも過去の例でも分かるように、もっともっと貧しくても人間は十分に幸せ
  な人生を送ることが可能です。余りにも物質的に豊かになり生活が贅沢にな
  っており、経済はその贅沢を支えるために存在しています。私たちはそうい
  う経済システムの中に組み込まれているので、景気が悪くなれば収入が減っ
  たり失業して生活に困りますが、世の中全体としては十分にゆとりがあるの
  で、富がもっと平等に分配されれば、生活困窮者が出ることはありません。
  従って、経済成長を抑えてCO2 を削減するという政策は不可能ではありま
  せん。
   例えば次のような仕組みを導入したらどうでしょうか。商品に環境の観点
  からの評価を付けて、評価に応じて課税したり、補助金を支給する仕組みを
  作るのです。環境に悪い商品にはマイナスの評価が付くので、生産すればす
  る程経済にはマイナスに働きます。環境に良い商品にはプラスの評価が付く
  ので、生産すればする程経済にプラスに働きます。社会全体としてこの評価
  に基づく生産が増えるよう努力すれば経済が成長し環境が良くなります。
  つまりこれは環境税の考え方を税制全体に行き渡らせることであり、また補
  助金やエコポイントの制度を全商品に行き渡らせることです。制度創設によ
  り景気に左右されることなく経済のグリーリン化が自動的かつ強力に推進さ
  れます。

  ★太陽熱温水器導入から丸1カ月経過

    太陽熱温水器にもすっかり慣れました。晴れた日であれば日が暮れた後
   に貯湯タンクへの給水栓を閉じて、温水の使用に伴う温度低下が起きない
   ようにしています。特に冬場は余り湯温が高くならないので給水栓を閉め
   ておかないとぬるくなり過ぎて役に立たなくなるからです。そして翌日の
   朝、流しで食器洗いが終わってから給水栓を開いています。ただし、翌日
   が曇りや雨の場合はそれ以上湯温の上昇が期待できないので給水栓は開き
   ません。そしてタンク内にお湯が残っている限り使い続けます。前日が入
   浴日でなければまだまだタンクにお湯が残っていますから、生ぬるではあ
   りますが、冷たい思いをせずに食器等を洗うことができます。

  ★太陽熱温水器の省エネ効果

    太陽熱温水器による省エネがどの位のものなのか、1カ月間使用したの
   でデータが取れました。あくまでも12月の初冬のデータになりますが。

     月 日   湯温  ガス使用量  水道水温度  沸かし方法
          (度C)  (L)   (度C)
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    11/20  33   429    13  足し湯&追い焚き
    11/22  −    601        ソーラー湯不使用
    11/24  33   449        足し湯&追い焚き
    11/26  42     0        追い焚き無
    11/28  38   146        追い焚き
    12/04  32   234        追い焚き
    12/07  42    86        追い焚き
    12/10  30   254        追い焚き
    12/13  30   265    11  追い焚き
    12/17  30   244    10  追い焚き
   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
               2708

    以上の通り、1カ月間で入浴は10回でした。もし太陽熱温水器を使わ
   なかったとしたらどの位ガスを使用したか。昨年のこの期間に最初に風呂
   桶1杯の水を沸かすのに使ったガスの使用量を調べて見ました。平均する
   と1回当たり624Lでした。そうすると今年、太陽熱温水器を使わなか
   ったとすれば624x10=6240Lのガスを使ったことになります。
   これに対して太陽熱温水器を使った場合の実績は2708Lですから、差
   し引き3532L省エネしたことになります。ガスは最初に沸かす以外に
   追い焚きにも使用しますが、この分は太陽熱温水器の使用の有無に関わら
   ずほぼ同じと見なされるので、この3532Lが省エネの全てになります。

    注)普通の家庭であれば太陽熱温水器導入前にはガスや石油で給湯して
      おり、そこへ太陽熱温水器を導入してお風呂や給湯に使いますから
      省エネ効果はもっと大きくなりますが、我が家の場合には2000
      年からガスによる給湯を全廃しているので、給湯の分の省エネがカ
      ウントされていません。

    私のホームページに【太陽熱温水器の紹介】コーナーを新設したので参
   照してください。

     http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/software/co2/solar.htm


  ★今月の用途別電力使用量

  	12月度の10台のエコワットの集計結果は下記の通りです。

    用途等         消費電力    割 合
                (Wh)    (%)
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    冷蔵庫        70460  33.88
    PC関係       35490  17.06
    32V液晶      21210  10.20
    AV機器       14220   6.84
    妻コンセント     10560   5.08
    オーブンレンジ     6900   3.32
    炊飯器等        3170   1.52
    冷風扇アンカ等     1920   0.92
    DKテーブルコンセント 1100   0.53
    洗濯機等         820   0.39
    その他        42150  20.26
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    全体        208000 100.00%

    注1)電気の12月度とは今年は11月30日から11月28日の28
       日間でした。東京電力の検針日に合わせています。

    注2)「その他」とはエコワットで測定していない照明、その他の電気
       器具が消費した電力量です。全体からエコワット10台の合計を
       差し引いて求めています。


   それでは今月の削減実績を見て行きます。
   
  ★電気の削減実績
   
    電気は目標206KWhのところ実績208KWhとほぼ目標通りとな
   りました。
    年初からの累計では目標2930KWhのところ実績2861KWhに
   収まり、達成率102.4%で余裕を持って年間目標をクリアーすること
   ができました。

  ★ガスの削減実績

    ガスは目標13m3のところ実績10m3と目標より大幅に少なくなりま
   した。太陽熱温水器を11月20日から12月19日までの丸1カ月間使
   用し、前述した「★太陽熱温水器の省エネ効果」で計算した3532L(
   3.532m3)近く削減できたことが確かめられました。
    年初からの累計では、目標145m3のところ実績126m3に収まり、
   達成率115.1%で大きな余裕を持って目標をクリアーすることができ
   ました。来年は太陽熱温水器の省エネ効果が丸1年続くので大幅なCO2
   削減が見込めます。久々に削減目標を改訂する予定です。
    今月の入浴回数は10回でした。風呂水の再利用回数(初回も含む回数)
   は平均1.2回で、洗濯は11回でした。銭湯へ行った回数は2回でした。

  ★水道の削減実績

    水道は目標23m3のところ実績19m3と目標より大幅に少なくなりま
   した。
    年初からの累計では目標127m3のところ実績は123m3に収まり、
   達成率103.3%で目標をクリアーすることができました。

  ★CO2 の削減実績

    この結果、今月のCO2 排出量は目標36.72Kgのところ実績34
   .40Kgと目標内に収まりました。
    年初からの累計でも目標464.72Kgのところ実績443.64
   Kgに収まり、達成率104.75%で余裕を持って目標をクリアーする
   ことができました。


   私たちが排出したCO2 は大気中に溜り二度とは回収できず、地球環境と
  そこで暮らす私たち自身に害悪を及ぼし続けます。省エネをすれば確実に害
  悪は減ります。
   失われた生物種は二度とは戻りません。失われた生態系も回復は極めて困
  難です。地球環境は私たちの生存基盤です。損なわれれば私たちは生きて行
  けなくなります。贅沢過ぎる生活を改めれば良いのです。
   今日からあなたのできることすぐに始めてください。みんなの努力で私た
  ちのかけがえのない◎地球環境を守りましょう!!!

                                ヨウジ

P.S.CO2 の計算には下記のフリーソフトウェアを使ってください。

VECTOR
http://www.vector.co.jp/pack/dos/edu/science/co2_122.lzh  01/01/02 136625
    地球温暖化対策プログラム(光熱費等の使用量からCO2排出量を計算
説明ページ: http://www.vector.co.jp/soft/dos/edu/se035828.html

私のホームページからもダウンロードできます。(下記URL)
*--------------------------------------------------------------------*
| Backup&Copy BCOPY / Shell&Menu SMENU / 地球温暖化対策Program CO2   |
| PC-VAN:CKG36422  e-mail:CKG36422@biglobe.ne.jp                     |
| Home Page http://www5b.biglobe.ne.jp/~youji/                       |
*--------------------------------------------------------------------*

P.S.最近、テレビで放映されている環境関連番組では二酸化炭素の排出量を
    二酸化炭素換算で表示していますが、私の報告書では炭素換算で表示し
    ているので注意してください。
    
    フリーソフトのCO2.EXEでは
    「C =             0.120 Kg(CO2 =             0.440 Kg)」
    のように両方表示しているので、換算する手間が省けます。





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