#8976/9229 ◇フレッシュボイス過去ログ
★タイトル (AZA ) 16/07/16 21:46 ( 23)
変わり者が集まる宿 永山
★内容
BSジャパンで放送のドラマ「男と女のミステリー時代劇」第八話「宿場の大盗」を
録画視聴。完全にネタバレ注意です。
遊戯的作品と表現するのは語弊があるかもしれませんが、話を面白くするために、敢
えて不自然な人物配置をしたのは明らか。もちろんそれが悪いという訳ではなく、エン
ターテインメントに徹していてなかなかよかった。
正右衛門が営む宿に、捕方を名乗る二人の男が尋ねてくる。話によると、大盗の丹次
郎が江戸で一仕事を終えたあと、部下の男を刺して逃げてきた。この宿に隠れ潜んでい
る情報があったからあらためさせてくれと言う。泊まり客は長唄の師匠、医者、行商人
がそれぞれ一人ずつに、武家の男とその連れ合いの女が一組おり、それぞれ調べると、
一人旅の連中はいずれも身分を偽っていたと分かる。また、武家の男は本物だが、女の
方は妻ではなく、芸者か何かである可能性が高い。だが、いずれも丹次郎が化けている
証拠はなく、むしろ否定される。捜査は遅々として進まなかったが、正右衛門がある手
掛かりを得たことにより、泊まり客らの履き物を調べた結果、意外な事実が判明する。
捕方を名乗った二人組は実は偽物で、御用聞き二人を近くで殺していた。寝床と飲み食
いを確保するため、身分を偽って宿に潜り込んだ次第だった。丹次郎の事件とは何ら関
係なかったのだ。
その後、行商人実はこそ泥だった男が、宿を去り際に、正右衛門に告げる。「あんた
が丹次郎だったんだね」と。江戸で盗んで隠していた花瓶を、偶々見付けたのだった。
――こんなストーリーなんですが、至る所に偶然やご都合主義があって、どこから手
を着けていいのか迷うくらい(笑)。詮索せずに、楽しむのが正しい見方なんでしょ
う、きっと。
ではでは。